講 演

「集中企業研究」最終講義

集中企業研究

2009年6月18日、慶應義塾大学大学院経営管理研究科において、この春新しく開講した「集中企業研究」(自由科目)の最終講義にオムロン株式会社(オムロン)のご協力を得て立石文雄副会長をお招きしました。

「広く分野横断的に1つの企業を深く分析する」、さらに「トップの視点に立って考察する力を養う」という目的のもと、オムロン株式会社の実際の経営を取り上げました。

この授業では、学生がオムロンの本社所在地である京都に赴き綾部市にある工場を見学したり、立石副会長始め人事、技術、財務のトップの方にヒアリングを行いました。そしてオムロンの価値創造の道筋を明らかにし、最終的にケース教材としてまとめました。最終講義ではこのケース教材を用いて学生が授業をリードする形でクラスディスカッションを行いました。

キーバリュードライバー

ディスカッションは、「オムロンの企業価値に大きな影響を与える要因(KVD:キーバリュードライバー)の分析」と「オムロンの将来像の考察」をテーマにして進められました。そのうちKVDの議論については、オムロンの創業から現在までの75年という長い時間を振り返るというアプローチを取って進められました。その結果、戦略とともに、より踏み込んだオムロン独自の文化、ソーシャルニーズの創造、SINIC理論、企業理念の中でのチャレンジ精神や技術力等企業価値の長期的視点などにも話題が及び、白熱した議論が展開されました。

学生の講評では、今後25年スパンで将来のシナリオを描いたシミュレーションがKVDを使って行われました。最後に立石副会長から講評として、実際の経営において、(1)将来に対する方向性をきっちり作りこみ、実行しながらアジャストしていくことが重要である、(2)夢のある会社にしたい、(3)企業理念を求心力としてぶれない経営をしていきたい、(4)フェアネスを大事にしている、というお話をいただきました。

コメント

立石副会長より「現在の世の中のビジネススクールで実施されているケースメソッドは事前予習をしてきて3時間前後の時間である答えを出します。それに比較して今回は、事業所訪問、歴史館訪問という現場を体感し、それに10回(3時間×10回)の議論を交えての考察であり、学生さんにとっても良い体験となられたと思います。弊社から出席させて頂いた4名の社員も外部の声を聞かせてもらい、有意義な半日になったと思います。」とコメントをいただきました。

ご協力いただきましたオムロン株式会社の皆様お忙しい中ありがとうございました。今後益々のご発展をお祈りします。

プレスリリース(PDF / 490KB)

オムロン株式会社  http://www.omron.co.jp/

本 社 〒600-8530 京都市下京区塩小路通堀川東入
東京本社 〒105-0001 東京都港区虎ノ門3丁目4番10号
創 業 1933年5月10日
設 立 1948年5月19日
社 憲 われわれの働きで われわれの生活を向上し
よりよい社会をつくりましょう

立石 文雄  オムロン株式会社 取締役副会長

慶應義塾大学商学部卒業。1975年立石電機(現オムロン)入社。1987年カナダ現地法人の社長に就任。97年取締役就任。同年から4年間ヨーロッパ現地法人で経営の指揮をとり、99年執行役員常務に就任。01年から全社のグループ戦略室長に就任。03年に執行役員副社長に就任。同年インダストリアルオートメーションビジネスカンパニーのカンパニー社長に就任。5年間同社最大カンパニーの経営の指揮をとり、08年から現職。