2014.03.24

講演会開催報告:伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社 ディレクター 浅田慎二氏

2014年1月28日(火)、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社のディレクターである浅田慎二氏をお招きした講演が、慶應義塾大学日吉キャンパス協生館にて開催されました。この講演は現役学生によって企画・運営されたものであり、学生個人がもつ人脈によって「現役のベンチャーキャピタリスト」をお招きすることができました。当日は起業意識の高い学生が30名以上も参加し、活発な意見交換が展開されました。

 

講演のテーマは「資金調達できる起業家」という設定で、起業家を目指す者として自分達が描くビジネスプランがどのような視点で投資家から評価されるのか(=キャピタリストの立場)について理解を深めることを目的としました。従って講演の構成は、まず学生からビジネスプランのプレゼンテーションを行った上で、次に浅田氏よりレクチャーを受けるという流れで進行しました。

 

プレゼンテーションでは、有志の学生がビジネスプランを披露した上で、参加者全員でディスカッションを展開しました。この意見交換の後に、浅田氏からはビジネスプランの中身に対する指摘のみならず、「起業家の行いたいプレゼンテーション」と「投資家が聞きたいプレゼンテーション」にはギャップがあるという、根本的な指導もいただきました。

 

その後の講義では、日本におけるベンチャーキャピタル業界の概観について、伊藤忠テクノロジーベンチャーズの立場からご説明いただき、起業する上で理解しなくてはならないノウハウをご享受いただきました。特に、伊藤忠テクノロジーベンチャーズの持つ「日本をどうやって良くしていくか」という問題意識に立脚した投資ポートフォリオを伺う中で、ベンチャーキャピタルの目的が単なる金儲けではなく、日本および世界経済を俯瞰した高い視座に立脚したものであるということを、改めて実感することができました。

 

また、資金調達ができる起業家の特徴について、「強烈な原体験」「強烈な課題意識と意欲」「強烈な具体性」「強烈な仲間」「強烈なユーザー」といった、「強烈」というキーワードによって印象深く説明してくださいました。この講演の内容は、私達にとって非常に生々しいものであり、ケースメソッドを通して体得した知識をさらに増幅させてくれるものでした。

 

この他にも、ベンチャーキャピタル企業の特徴に応じたプレゼンテーションの注意点や、スタートアップ企業の事業ステージに応じたアピールポイントの使い分けなど、とても具体的なアドバイスをいただくことができ、起業家を目指す学生達にとって貴重な機会となりました。

 

このようにKBSでは、学生主催の企画を通して各界の著名人や実務家を招いての講演が活発に行なわれています。長い歴史がありながらも、外部の風も積極的に取り入れていく風土は、慶應ビジネススクールの良き文化の一つです。

 

修士2年生(M35)

億田 正貴

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        ステージ別 の主なVC

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 伊藤忠テクノロジーベンチャーズの投資領域と投資先

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