2015.09.28

「Council on Business and Society(ビジネスと社会に関する評議会)」第3回 国際フォーラム開催報告

 2015年9月24日(木)~25日(金)の両日、米国ボストンのSeaport Hotel and World Trade Centerにて、Council on Business & Society(ビジネスと社会に関する評議会、以下「CB&S」)第3回年次国際フォーラムが開催されました。
今回のフォーラムでは全体のテーマを「Energy, Business, and Society」とし、世界的な課題であるエネルギー問題にビジネスと社会がどのように取り組んでいくべきかについて、テーマごとの講演やパネルディスカッションを通じて熱心な議論が展開されました。フォーラムの開催中、米国を訪問していた中国の習近平国家主席がオバマ米大統領と気候変動に関する共同声明を発表し、中国が2017年から全国規模で温暖化ガスの排出量取引制度を新たに導入すると表明するなど、エネルギー問題は今最も世界的な関心を集める話題のひとつです。期間中は加盟校6校の関係者、教員、学生、企業関係者等、世界各国からのべ約200名が参加し、盛況となりました。
 フォーラムはホスト校であるダートマス大学タック経営大学院の研究科委員長であるMatthew Slahghter教授の挨拶後、環境への負荷が少ない電力供給事業を展開する独立系発電事業者 Calpine Corporation の最高経営責任者、Thad Hill氏の基調講演で始まりました。同氏は、米国の例を中心として、現在のエネルギー環境とそれをめぐる様々な規制や商取引の発展が、世界経済や社会のあり方に与えている影響について紹介しました。
 2日目はまず社会的弱者のためのエネルギー事業を展開する非営利団体CitizensEnergy Corporationの最高経営責任者であるPeter Smith氏が、同社の取り組みやその社会的意義について基調講演を行い、その後第1セッションとして「The Intersection of Energy, Business, and Society」をテーマにパネルディスカッションが展開されました。同セッションでは、企業とNGOのパートナーシップによる環境保護ファンドに取り組む投資会社の活動、世界第2の経済大国でありエネルギー消費大国となった中国の環境問題への対応、マサチューセッツ州があるニューイングランド地方のエネルギー政策等が紹介され、エネルギー問題に対してビジネスと社会がどう関わっていくべきか議論されました。
 続く第2セッションは、「Corporate Capabilities: What Do Companies Need to Succeed in the Energy Sector?」をテーマに、将来のエネルギー環境に備えて企業が獲得していくべき戦略立案、組織編成、経営革新の3つの機能について議論されました。マッキンゼー社エネルギー問題担当ディレクターのAntonio Volpin氏による概論講演の後、参加者はそれぞれの機能について3つの分科会に分かれ詳細な検討を行いました.
 第3セッションは「Investing in Energy: Societal Needs, Analytic Capabilities」をテーマに、エネルギー産業への投資について、世代を越えて需要を充足していく方法、内在する社会的リスク、投資機会を発見しリスクを回避するための枠組みや数量分析的手法について検討されました。セッションはまず北米でエネルギーインフラ資産への投資を専門とする投資ファンド、ArcLight Capital Partners, LLCの創業者、Daniel Revers氏による講演で始まり、続いて3つの分科会で議論を深めました。科会3.1「Investing in What? Options for the Electric Sector」では、本研究科の岩本隆特任教授が、日本におけるスマートシティプロジェクトについて解説し、またエネルギー投資の枠組みや数量分析的手法について検討する分科会3.3「Frameworks and Analytics for the Energy Sector」では、本研究科の大林厚臣教授が司会を務めました。
 フォーラムの最後を飾るケースコンペティションでは、カウンシルを形成する6校の経営大学院の学生21名が4つのグループに分かれ、今回のフォーラム用に特別に作成された、ハワイの「パーカー牧場」が直面するエネルギー問題を扱ったケース「Parker Ranch」の分析力と提言力を競いました。本研究科を代表して参加した4名の学生もそれぞれのグループに分かれて日頃の学習の成果を遺憾なく発揮、チームに貢献すると同時に、将来世界でビジネスリーダーとなる学生たちとの友情を育みました。今回のフォーラムの成果は、カウンシルホームページや各種ソーシャルメディア等を通じて発信される予定です。

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