2018.05.25

2017年度 「国内フィールド」報告:レインボーモータースクール様からの学び

 EMBAプログラムには「国内フィールド」というカリキュラムがある。狙いはKBSで学習する経営諸学の理論やフレームワークを、現実の企業経営に適用することで経験に応用力を身につけ、実践的な学びに繋げることにある。カリキュラムは国内企業の経営課題、市場環境、競合などに関する状況を理解した上で、EMBA生としての事業改善提案を行う。毎年EMBA生は二組に分かれて2社に対する提言を行い、我々のグループはホンダグループ傘下のレインボーモータースクール様(以下、RMSと略す)という自動車教習所に事業改善提案を行った。

 提案を行うにあたり、先ずはRMSのマネージメントによる各種経営指標や課題に関するオリエンテーションを受け、その後、事前調査や現場での実地調査、従業員や顧客に対するヒアリングやアンケート調査などを行って行く。その過程で、独自に課題を洗い出し、各事業部の責任者やマネージメントとのディスカッションを通してリアリティーチェックを行っていく。企業への提案は発表会という形で提案内容に関する具体的な説明を行い、提案書を納品した。

 若年層の車離れ、カーシェアリングの普及、人口減などの外的要因がかなり厳しい中で事業を成長させるのは非常に厳しい課題だったが、サービスの見直しや社員教育などによる顧客満足度向上策、RMSの競争優位を告知することによるマーケティング力の強化、RMS経済圏の見直しと強化などを柱とした提案を行った。どのような組織でも意識改革は最重要課題だが、中長期的な課題として継続的に取り組む必要性を提案するに留めた。本来、提案書を納品してカリキュラムは終了するのだが、提案の取組状況や成果を知りたかったので、2年間のEMBAプログラム終了後にRMSに中間報告会の開催を申し入れた結果、快諾して頂き、事業改善に向けた取組状況や成果を共有して頂いた。全体的な取組や成果を評価することはまだ時期尚早だが我々が提案を行った宣材物(パンフレットやリーフレットなど)やHPのデザイン・レイアウトと告知内容などについては既に対応済みで顧客からは概ね好評との報告を受けた。また、ここでは共有できないがいくつかのKPIについても改善が見られた。事業改善提案の成果を楽しみにしつつ、今後も可能な限り機会を設けて進捗確認を行いたいと願っている。

 国内フィールドは企業で実際に経営に関わるEMBA生にとっても非常に大きな学びがある。リアルな題材に加えて、様々な経験や専門性を有するクラスメートとフィールドワークや分析、議論そして提案をまとめる中で新たな発見や学びがあるからだ。個々の特長を活かしながら共通の課題に真剣に取り組むことは正にどこの企業でも求められることで我々リーダーはそれを引き出す役割も担っている。この様なカリキュラムを通じてリーダーとしての責任や役割を改めて再認識できたことは大きな学びだった。

 最後に、この様な貴重な経験をさせて頂いたRMS様、そして社員の皆さんに御礼申し上げます。これからも皆さんのご活躍を応援しています!

EMBA2期生 寺田裕一

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