2019.06.10

2018年度「生産システム設計論」開催報告

 2019年1月17日~3月19日の約2ヶ月間、セキスイハイム工業株式会社様(以下、ハイム)において、「工場内生産ラインの改善提案を行う」というフィールドワークを行いました。本実習は企業様からご提示いただいた課題に対して、工場に毎週一回訪問させていただき、製造現場の方々の作業や製造工程を分析し、最終日には改善案や今後の課題を報告いたします。そのなかで基礎科目の生産政策で学んだ分析手法や、インダストリアルエンジニアリングの知識を実践的に活用し企業様からの課題にアプローチさせていただきました。
 本年度は、「生産ラインにおいて1日あたり工数を0.5人分削減」という、明確かつ実務に直結した課題をいただきました。生産ラインの範囲が広く、かなりの時間と労力を伴う実習となりましたが、先生方の的確で熱意のこもったご指導、ハイムの方々のご支援、受講生の積極的な貢献により、座学では体験できない達成感と充実感を感じました。
 最終報告会では、ハイムの方々との質疑応答が非常に活発に行われ「ぜひこの改善案を検討させていただきたい」、「実際に行うとコストはいくらかかるのか」、「改善した姿をまた見に来て欲しい」等、成果が感じられるご意見を数多く頂くことが出来ました。

 本実習はコンサルティング業務に近い取り組みを、リアリティを持って学ばせていただける数少ない機会ではないかと感じます。実際にハイムのヘルメットと作業着をお借りして、ストップウォッチ片手に1日中現場作業者の方々の仕事を拝見させていただきました。時には製造現場の方々にご迷惑をおかけする瞬間もありましたが、積極的に取り組む姿勢や、現場の本質的な課題に挑戦したいという意識を持ち続けることで、現場作業者の方々から業務の実状や意義をお聞きすることができました。「あと10分で休憩だから聞きにおいで」、「今日もお疲れさん」など温かい言葉をいただき、更に熱意を持って課題解決に取り組むことができました。
 実習を通して、現場にこそ経営上の課題や企業の財産が隠れていると感じました。そして日本の特徴である「モノづくり」を現場視点で認識し、更なる進化へ後押しするのはMBAの役目ではないかと思いました。

 実習後には先生方と夕食をご一緒する機会もあり、フランクな話題や、受講生への熱いアドバイスなど講義の枠を超えた関係性が築けるのも本実習の醍醐味の一つであると思います。また、現場視点で経営課題を解決する実習と捉えると、製造業関係者だけでなく全てのビジネススクール生にとって有意義な実習でもあると強く思います。

 最後になりましたが、本講義では企業様の寛大な受け入れ体制、担当者様の御支援なくしては成し得ません。我々ビジネススクール生にとって製造工程を直接、見学させていただく機会は大変貴重です。そして、製造現場を包み隠さず見せてくださるのは、日ごろから積極的に改善に取り組まれておられるからだと感じ、そのような姿勢からも多くを学ばせていただきました。ご協力いただきましたセキスイハイム工業株式会社様に心より感謝申し上げます。

M41 清水隼人

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