2020.05.19

2019年度「生産システム設計論」開催報告

2020年1月23日〜3月19日の期間、株式会社マグトロニクス様(以下、マグトロニクス)において、食品自動計量梱包機械の製造ラインにおける改善提案のフィールドワークを行いました。マグトロニクス様からいただいた課題に取り組むため、河野教授、市来嵜講師と3名の受講生は、毎週の木曜日にさがみ野駅に向かい、マグトロニクス様の本社を訪問させていただきました。

マグトロニクス様は食品自動計量梱包機械を製造しております。この製品は今後、東南アジアを中心に需要が伸びてくると見込まれ、改善を進めることで、早めに生産能力を向上する必要があるという経営課題があります。そこで、今年度、我々はマグトロニクス様から「食品自動計量梱包機械の生産時間を10%削減する、あるいは月に1台増産を可能にする」という課題をいただきました。

実習の流れとしては、初日の前半はマグトロニクス様から会社概要と直面している課題を紹介していただき、後半は生産現場の特徴を観察させていただきました。2回目に、フィールドワークの方向性を決めるために生産現場により深く入り込みました。その次の日から最終発表会まで、各受講生は自分がそれぞれ工程を担当している作業者の行動を観察、集計、分析し、そこから課題の解決になる問題点を洗い出しました。一部の授業は日吉で行われ、各受講生が分析して分かったことから検討した改善提案を、先生方の熱意のある指導を受けながら、段々と最終発表に向けた内容へと完成させていきました。最終発表の後には、マグトロニクス様側からの質疑応答だけでなく、今後の方向性についても意見交換しました。

本授業は普段KBSで行われる座学の授業とは違い、現場-現物-現実の三現主義を重視する授業でありました。各受講生は定性的に観察した後に、自分で問題の原因についての仮説を立て、その仮説を検証するために実際現場で定量的なデータを取りながら問題解決について先生方と議論しながら考えていきます。そこには、不確定な要素も多少あり、迷うことが存在するのも事実です。しかし、それは現実の経営そのものであり、ある意味では経営を最も実践的に学べる非常に良い機会でもあります。

最後になりましたが、我々は、生産現場を間近で見せていただくという非常に貴重な機会をマグトロニクス様からいただきました。社長の菅正彦様を始めとし、実習を支援していただいた管理職の皆様、現場の作業担当者の皆様、河野先生と市来嵜先生の熱心なご指導に心から感謝を申し上げます。 

M42 チョン・ティ・ミン・チャン(張 明)

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