会計管理特殊講義・演習(太田ゼミ)

新着情報

目次

2009年度ゼミナール募集要項

担当教員

太田康広

募集人員

5名

募集手続き

ゼミの応募にあたっては、応募の意思を示すため、2月13日までに太田へメールをください。太田が入ゼミ希望メールを受け取ったときは、必ず返信するので、2月13日現在、返信メールが届いていない人は再度メールを送ってみてください。なお、応募メールには以下の情報を含めてください。

内定に関しては、2月15日(日曜日)午前0時以降にメールで連絡します。メールでのオファーは数時間で期限切れになるようにしますので、すぐに返信できる体勢を取ってください。

研究テーマの領域・形態等

当ゼミは、基本的に、企業会計とディスクロージャーに関わる領域で修士論文を書こうとする人を支援する目的で行ないます。「会計管理」のゼミですが、狭い意味の「会計」に関するテーマだけに限定されるわけではありません。

マネジメントの各分野は何らかの関わりを持っていますので、会計・ファイナンス周辺のトピックでなくてもかまいません。戦略論、組織論、マーケティング等の研究も歓迎します。

修士論文のトピックについては4月以降、相談しながら、探していく予定ですので、応募の段階で決まっている必要はありません。

ゼミの運営方針

基本的に参加者の興味にしたがって方針を決定します。希望があれば、ゼミ合宿等も行ないます。

修士論文作成の基本的な手順

修士論文を書きはじめたばかりの段階で重要なことは、自分なりの作業仮説を手に入れることです。これはデータ分析(実証研究)にかぎった話ではなく、モデル分析(理論研究)でも、ケース分析(事例研究)でも同じことです。「こういう条件の場合には、こういう関係が成り立つのではないか」というように、自分の問題意識を一言でまとめられるようにします。そして、その仮説を検証するためにはどういう方法が最善なのか、そういう研究が現在入手可能なデータやテクノロジーで可能かどうかじっくりと考えます。

夏休み前までに、研究テーマ、具体的な作業仮説を見つけ、プロポーザルのかたちにまとめます。4月、5月、6月は、論文トピックを探すために使います。具体的には、各メンバーの関心に近い文献をみんなで読んで、具体的な作業仮説を探す予定です。(IP学生は、留学前におおよその結果を出しておく必要があります。)

2学期には、夏休みの成果を発表し、ほかの参加者や教員からフィードバックを得て、論文にまとめます。2学期以降は、全員が興味を持てそうな文献を探して、輪読する予定です。

大雑把な目安として、年内に論文をまとめることを目標とします。

オープンドアについて

日程時間
2/9(月)16:00〜20:00
2/12(木)16:00〜20:00

オープンドアのアポイントメントはメールで取ってください。


その他

論文はクオリティしかみません。5ページの論文を1,000ページの論文よりも高く評価することがありえます。ただし、一般的には、A4で30〜40ページ程度のものが望ましいと思います。

また、数学や統計については心配しなくても大丈夫です。問題によっては、どうしても、高度な数学や統計が必要になる場合もあるでしょうが、単純な加減乗除や単純な回帰分析だけを使って研究できる面白いテーマはいろいろあります。また、プロアクティブなトピックであれば、ケース分析も有効でしょう。勝負はアイデアの部分です。

研究トピックの探し方

ここでは、修士論文の研究トピック・作業仮説の探し方のヒントを述べます。

たとえば、「成果主義について研究したい」「企業価値評価について研究したい」と漠然と考えていたとしても、それだけでは研究をはじめられません。研究をはじめるためには、具体的なリサーチクエスチョンが必要です。たとえば、

といった疑問なら、かなり具体的なものといえるでしょう。これくらい具体的であれば、十分に研究の土台になります。そして、こういった具体的なリサーチクエスチョンに対する自分なりの暫定的な答えが作業仮説になります。研究が進んでくると、当初の作業仮説がまちがいだったとわかることもあるでしょう。しかし、それはそれでかまいません。むしろ、作業仮説が否定されたときにチャンスがあります。最初の作業仮説の多くは、誰もが思いつく常識的なものでしょうから、それがまちがいだったとすれば、本当の答えは非常識なものになるはずです。もし、非常識な結果が正しいことを厳密に示せるならば、それは、大変、面白い研究になるでしょう。

このように、いったん、適切な作業仮説を手に入れてしまえば、次に何をしなければならないかが明確になりますから、研究は半ば自動的に進行していきます。よって、最初に、具体的で面白いリサーチクエスチョンと、それに対する暫定的な解答(作業仮説)を思いつくことが、いい修士論文を書くための重要なポイントになります。そして、それが、最初の難関になるでしょう。

残念ながら、具体的な作業仮説を作り出すための一般的な方法論というのはおそらく存在しません。強いていえば、「論文トピックを探すのだ」という強い目的意識をもって、関連資料や文献を読み漁るというくらいでしょう。また、自分の修士論文のイメージを掴むため、すでに出版された論文をいくつか読んでみるのも有効です。

すでに、研究したい領域に関して漠然としたイメージがあって、何らかのキーワードを持っているのであれば、次の検索サイト、データベースが有益でしょう。

学術雑誌

数多くの学術雑誌が出版されているので、どの雑誌を読んだらいいかについて、大雑把な目安を示します。

会計に関しては、次の5誌を読むのが適切です。(ダウンロードサイトにリンクを張っておきます。塾内からアクセスすること。)

なお、JAEの2001年サーベイ論文特集(31巻32巻)は、論文トピックを探すのに有益です。(ある程度の知識がないと読みにくいかもしれませんが...。)

ファイナンスに関しては、次の四誌をチェックしましょう。

経済学には、EconometricaJETなど、優れたジャーナルが数多くあります。しかし、MBAコースでの修士論文執筆という観点からは、次の雑誌が有益でしょう。

論文執筆に役立つ書籍

そのほか、論文執筆に役立つ書籍として次のようなものがあります。



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