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「グローバル・ベンチャリング」
M19 彭 雅秀

三洋証券、北海道拓殖銀行の破綻、山一証券の自主廃業などのような、 かつて日本の経済社会において想像ができない大変革が起こりはじめた。 産業の構造、経営の環境は新たなパラダイムへと進化し、 より革新的なイノベーションが競争優位に立つ最善な戦略となる時代を迎えようとしている。 このような競争の激しい環境下において企業が生き残ってゆくためには、 従来とは違った新たな経営手法や戦略思考の取りいれが非常に重要となってきている。

本修士論文は、「企業は国家や産業など既存の枠を飛び越え、 世界に散らばって存在している資源を活用し、 企業は新たな自身の価値を生み出すことが重要である」とする新しい経営思考を論ずる。 本稿においては、 台湾と日本のハイテク産業に属しているイノベーティブなベンチャー企業八社を研究分析する。 その結果から「グローバル・ベンチャーリング」という新たな経営戦略として仮説を導き出し、 企業が「外部資源の活用」及び「グローバル(無国籍化)戦略」を取ることが、 そのイノベーション向上に非常に有効的に働くという結論を提案する。

現在、環境変化を理解しようとせず、自分の領域内から脱し得ない、 「井の中の蛙症候群」に陥った企業は、日本において多く存在する。 しかし、クローズされた空間(市場)で競争する時代はもはや終焉となってきている。 これからの企業は、世界の風潮にただ身をまかせるだけの「REACTIVE」な対応をするのではなく、 環境の変化をいち早く把握し企業自身が変化する「PROACTIVE」な戦略を構えることが重要である。 そしてこれが本修士論文の主旨としている。



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