KBS公開講座シリーズ 第4回 開催報告

2014年度慶應義塾大学ビジネス・スクール 公開講座シリーズ第4回 渡辺 直登 教授 「日本の人事管理の今後」

9月10日、今年度第4回慶應義塾大学ビジネス・スクール公開講座、大藪毅専任講師による講演「日本の人事管理の今後」が、同大学三田キャンパス北館ホールにおいて、直前の豪雨にもかかわらず200名を越える参加を得て開催されました。

まずHRMのあり方を考える際の背景として、現代のビジネスでは"予想を裏切る"商品・サービス・事業の迅速な展開、およびグローバル化による活動範囲拡大と各拠点への機能の委譲と連携など、企業は従来の集権型組織からタスクに柔軟に対応できる自律・分散・協調型チーム制に移行する必要性に直面しており、また雇用や働き方に対する社会意識も、90年代後半以来大きく変化していることが示され、これらの動きに従来のHRMは対応できていないのでは、との問題提起がなされました。

次に、過去の企業活動・社会状況の変化があった際に日本のHRMはどのように対応してきたかを歴史的に振り返りました。

そして現在のHRMの懸案事項である①ディーパー・ダイバーシティーの必要性、②ワーク・ライフ・インテグレーション、③HRM機能・対象の拡大(ミクロ・インフラ化とマクロ・SHRM化)、④グローバル人材マネジメントの論点の整理と重心のシフト、⑤HRM部門並びにそのスタッフの役割の変化、の各トピックについて解説がなされました。

最後にこれからのHRM課題として、①少子高齢化での労働力不足への戦略的対応、②急拡大する専門職組織のマネジメント、③OJT依存型の人材育成システムの更新、④コア機能のアウトソーシングとそのマネジメント、⑤自社HRMの自己設計の必要性、⑥雇用・人事課題への政治介入と対応、⑦HRMの国際標準化の動きと日本の人事慣行が抱える潜在的リスク、が指摘されました。

今回の公開講座では、参加者に質問事項を申込み時にご記入いただき、それを講演内容に反映するという初の試みを行い、盛況となりました。

公開講座シリーズは、KBS教授陣が最先端の経営学研究の成果を広く社会にお届けし、実際のビジネスシーンで役立てていただくことを目的として全7回にわたり開催予定です。各回の詳細情報は順次HPにて掲載してまいります。皆様のご参加をお待ちしております。

※開講日の約1か月前よりKBSホームページ上にて申込受付を開始します。
※いずれも参加費は無料です。
※満席となり次第、申込受付終了をさせていただきます。

慶應義塾大学ビジネス・スクール公開講座のご案内(PDF)

開催概要

名称 第4回  大藪 毅 専任講師
「日本の人事管理の今後」
日時 2014年9月10日(水)19:00~21:00(18:30開場)
会場 慶應義塾大学 三田キャンパス 北館ホール
会場アクセス
参加費 無料
定員 200名

担当講師

大藪 毅
慶應義塾大学大学院経営管理研究科 専任講師

1992年京都大学経済学部卒業。1996年京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。1997年ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス産業関係学部留学。この間、新日本製鐵株式会社、(社)関西国際産業関係研究所に勤務。2003年慶應義塾大学大学院経営管理研究科専任講師。2006年より慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科、2008年より慶應義塾大学医学部講師を兼担。2010年博士(経済学・京都大学)取得。

プロフィール詳細

お問い合わせ

慶應義塾大学ビジネス・スクール イベント運営事務局
 ※お問い合わせ時間 平日9:00~17:00
〒223-8526 横浜市港北区日吉4-1-1 
慶應義塾大学協生館 5階委員長室  
Tel: 045-564-2020  Fax: 045-562-3502  
E-mail:event@kbs.keio.ac.jp 

PAGE TOP