KBS公開講座シリーズ 第7回 開催報告

2014年度KBS公開講座 第7回 大林厚臣 教授 
「企業と社会のリスクマネジメント」

12月11日、今年度最終回となる第7回慶應義塾大学ビジネス・スクール公開講座、大林 厚臣教授による講演「企業と社会のリスクマネジメント」が、同大学三田キャンパス北館ホールに約170名を越える参加を得て開催されました。

まず、本講演で主たる対象とするのは「ビジネスに関する事件・事故というタイプのリスク」であることが示され、そのようなリスクには人間の存在(都市にリスク)、人間そのものが作る(便利さにリスク)、代替物のなさ(価値にリスク)が関わっていることが述べられました。

次いで、「リスクの洗い出し、分析」、「対策」、「訓練」、「見直し」からなるリスクマネジメント・サイクルのモデルについて説明がなされました。その中で海外事業展開を進める企業が直面するグローバル・リスクマネジメントについて、認識されるリスクの種類、対策の種類、リスク対応に関する得意・不得意が、地域や国によって異なり、想定外の事態が頻繁に起きることが明らかにされ、リスク評価・対応の優先順位のグローバルな最適化が必要であることが示されました。

続いて「広域被害・首都被災」を例に、想定外の事態に対応するには「原因」ばかりでなく「資源の被害」や「事業の被害」を想定することで次善の策を講ずることが可能となり、懐の深い対策につながることが明らかにされました。

また、非常時を想定した主要項目が解説され、組織について現場で有効なICS(Incident Command System)が紹介され中枢部門における人への依存の重要性が示されました。非常時を想定した具体的なリーダーシップのあり方、風評対応、コミュニケーション・広報、記録作成についても説明され、さまざまな目的・規模の訓練を使い分けることが推奨されました。

質疑応答では、不具合製品の市場流出、感染症対策に関する評価、企業リスクマップの見直し頻度、といったリスク実務に直結した興味深い項目についてのやりとりが行われ、参加者からはポジティブなフィードバックをいただきました。

開催概要

名称 第7回 大林厚臣 教授
「企業と社会のリスクマネジメント」
日時 2014年12月11日(木)19:00~21:00(18:30開場)
会場 慶應義塾大学 三田キャンパス 北館ホール
会場アクセス
参加費 無料
定員 200名

担当講師

大林 厚臣
慶應義塾大学大学院経営管理研究科 教授

1983年京都大学法学部卒業。日本郵船(株)勤務を経て、1996年Ph.D.(行政学)(シカゴ大学)取得。同年慶應義塾大学大学院経営管理研究科専任講師、1998年助教授、2006年教授。この間2000~2001年スタンフォード大学客員助教授、2001~2006年社会技術研究システム研究員、2007~2011年慶應義塾大学グローバルセキュリティー研究所上席研究員を兼任。

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