開催報告
2011年度 第46回MDP開催報告
セミナー概要
| 開催日時 | 2011年9月5日(月)~12月2日(金)(3ヵ月間集中全日制プログラム) | ||
|---|---|---|---|
| 会 場 | 慶應義塾大学日吉キャンパス協生館 | ||
| オリエンテーション合宿 | 9月5日(月)~9日(金) | 名古屋東急ホテル | |
| ビジネスゲーム合宿 | 10月19日(水)~21日(金) | セミナーハウスFOLIAGE | |
| 受講者数 | 19名 | ||
第46回MDPは、名古屋でのオリエンテーション合宿から始まりました。今年度は、2週間セミナーである第103回経営幹部セミナーとの合同開催となり、大人数の賑やかな雰囲気で開講しました。このオリエンテーション合宿は、受講生の皆様が「同じ釜の飯」の関係を築き、これから3ヶ月間続く「学生生活」にモードを切り替えることを狙いとしています。狙い通り、受講生の皆様は、この短期間で一気に打ち解け、日々議論が活発に展開されるようになっていきました。
合宿終了後、日吉キャンパス協生館へ場所を移しての3ヵ月間の授業は、MBAコースが1年次に履修する基礎科目をベースとした、幅広く、かつ内容の濃いプログラムが組まれています。 会計、財務など、専門的な知識を必要とする科目もありますが、それぞれに異なった業務経験を持つ皆様がグループ、クラスと集まって議論をしていくことで、その差をカバーすることができます。
ケースは1日2ケース学び、月曜日から金曜日まで毎日続くことになりますが、1科目につき基本的に2名以上の教員が担当することになりますので、教員の教え方、議論の進め方も個性的で多岐にわたります。
ケースディスカッションの合間、10月後半に「ビジネスゲーム合宿」が行われました。これは、受講生が4つのグループに分かれ、それぞれのグループが企業の模擬経営を行うものです。MBA1年次にも同様のプログラムが組まれており、毎年MDPで最も好評をいただいているプログラムのひとつです。今年も、「初めての経験だったが“最高”。単純な仮想現実だが、それを感じさせないプログラム。経営の難しさを実感すると共に、四六時中 対応策を考えさせられた。」「相当な集中度合いで経営の真剣さ、難しさを体験できました。もう一度リベンジしたいぐらいです。」といったご意見を頂戴しております。
こうした多忙な毎日の中、受講生の皆様方それぞれの興味関心や、ご自身の業務に関して、KBS教員の指導のもとで研究をする「個人研究」というプログラムを毎年取り入れております。3ヶ月という短い期間の中で、日々のケースに取り組みながら、時間を作ってひとつの研究を作り上げることは、重い負担ではありますが、教員との関わりを最も深めることができ、さらに、会社に戻った後にも役立てることができるという点で評価をいただいております。この「個人研究」をひとりあたり25分の持ち時間で発表していただく「個人研究発表」が、MDP全体の締めくくりとなります。
第46回MDPの終講式は、厳粛な雰囲気で行われました。この3ヶ月間、毎日遅くまでKBS校舎に残って勉強をされていた皆様の、それぞれの職場へ戻っていく引き締まった表情が印象に残りました。
受講生アンケート
いい意味で、其々の先生のユニークな個性が前面に推し出されており、講義を受ける身としては非常に楽しかったです。(総合商社・43歳) - ケースは実践してその大きな効果を実感。教授陣も、議論を広げるような授業展開、実務も意識させた議論転換があり、非常に新鮮、有益、革新的。(銀行業・39歳)
- 模擬会社を経営するという過程の中で、会社経営の難しさやチームワークや各個人のスキルの重要性を理解することができたような気がする。(建設業・44歳)
- 銀行業で様々な中小企業を見てきたが、その中でも様々な意味で突出した企業であり、見学の価値は十分にあった。今後も『革新・驚き』の要素を持つ企業を見学の対象とすべき。(銀行業・39歳)
※本年度の工場見学先は鍋屋バイテック会社でした。 - 会社に戻って何かしら、即提案できるものを持ってかえるという意味では、論文があるのは私にとっては有難かったです。(中略)3ヶ月間、会社を空けた者にとっては良いお土産になると感じます。(医薬品・39歳)
第46回MDP 受講生インタビュー
ハードな分、得るものも多い
これまで共用部門、本社部門、事業部門を経験してきましたが、より広い視野・視点で物事を見て、考え、意思決定することを学ぶべく、MDPに参加いたしました。KBSの各種研修プログラムに参加した先輩たちから、予習するのにかなり時間がかかると聞いていましたが、その通りでした。しかし、予習で自分なりのまとめができていると、グループディスカッションやクラスでの議論も深まり、他の人の意見や意思決定を聞くことによる気づきも多いように感じました。
始めのうちは、明確な答えが出ないケースメソッドに戸惑いも覚えましたが、現実のビジネスに正解がないのと同じく、自分で考え、その時点での合理的な意思決定することが大事なのだと思います。
個人研究を通して事業に貢献したい
教員の方々は皆、様々な経歴・経験があり、ケースのいろいろな側面を、生きた言葉で話してくださるのでとても勉強になります。多種多様な職種から集まった受講生とのグループディスカッションは、視点の違う意見が活発に出され、あっという間に時間が過ぎてしまいます。ビジネスゲームにおいては、それぞれの専門を活かした役割に真剣に取り組むことで、チームワークや組織の力を学ぶことができました。 私が在籍しているガラス事業部は、以前MDPに参加した先輩が個人研究の際に提案した、ガラス部門の外販展開案が社内で認められ、設置された部署です。私もプロジェクト立ち上げ当初から関わってきましたが、今回のMDP参加をきっかけに、この事業を更に発展させるために何をすべきか個人研究としてまとめ、これからの仕事に役立てていきたいと思います。
木村 ゆき子 氏
株式会社ニコン
ガラス事業室 事業室付
異業種の方の意見に刺激を受けた
大同特殊鋼には戦略立案・実行を支える人材育成のため、受講を職能グレード昇格要件とする研修制度があります。これとは別に次期幹部人材の継続的育成を目的に、選抜者をKBSの教育プログラムに参加させており、MDPへは今回私が初めての参加となりました。
受講生は同じ製造業だけでなく、銀行、建築、製薬などあらゆる業界から参加しており、それぞれの視点から私とは異なる考え方に触れることができ、とても刺激的でした。自社の人間に聞いても絶対に返ってこないような意見に触れたときは、新鮮さと共に固くなっていた頭が徐々に柔らかくなっていくのを感じました。
理解が深まる授業スタイル
プログラムは、実際のケースを事例にしている点が良いと思います。これまでの知識・経験を基に、自分なりの状況分析・論理展開、意思決定を行うことは経営の疑似体験であり、各業界から集まった精鋭とのディスカッションを通して、さらに自分の能力に磨きがかかったように思います。正直な感想として、何がそのケースのポイントなのか分かりにくいものもいくつかあり、「経営に答えはない」と言いますが、そこに難しさを感じるとともに、自分の意思決定がどの程度のものなのか、もう少しはっきり知りたいとも思いました。 教員の方々のお話は、ケースを土台にしながら学術的内容に移っていくスタイルが多いため、レクチャースタイルの講義よりも頭に入りやすく、理解が深まりました。会社に戻った後はMDPで学んだことを生かし、全社的視点でものを考えていきたいと思っています。
中島 智之 氏
大同特殊鋼株式会社
特殊鋼事業部 特殊鋼商品開発部 副主席部員
※ 役職、所属はセミナーの参加当初のものです。


