ご挨拶
慶應義塾大学ビジネス・スクール(KBS)は、わが国初の本格的なビジネススクールとして、1962年に創立され、慶應義塾の建学の精神である「実学」に重きを置き、ケース・メソッド教育によって、マネジメント教育の実践と普及に努めてまいりました。また創立以来、トップ・ミドル・スタッフなど種々の階層でマネジメントに携わる方々のために、各種のセミナー・プログラムをご提供してまいりました。お陰様をもちまして、産業界各位のご理解とご支援を賜わり、本校が開催する高等経営学講座、経営幹部セミナー、マネジメント・ディベロップメント・プログラム、週末集中セミナーなどの講座を修了された方々は、1万7千名を超えるに至っております。
わが国の経済社会は、高度経済成長、安定経済成長、バブル経済崩壊後の経済停滞を経て、昨今の世界的な経済危機の中で、新たな成長のためのビジネスモデルやマネジメントスタイルを模索しています。企業活動のグローバル化と情報革新が急速に進展し、人々の価値観やライフスタイルが変化する中で、マネジメントは絶えず新たなタイプの複雑な問題に直面しています。こうした問題に的確に対応し、企業の発展をより確実なものとするため、マネジメントには、従来にもまして、広い視野と長いタイムスパンで物事を考え、自分自身の価値観と現実認識をもって意思決定し、それを実行してゆく使命感と専門的な能力が求められています。
KBSのセミナー・プログラムは、いずれも、わが国企業が置かれた環境に即し、それぞれの時代のニーズに応じて、内容を進化させてまいりました。ケース・メソッドを用い、具体的な経営問題について、自由で、創造的で、緊張感に溢れ、そして発展性をもつ討議を行う授業は、マネジメントに求められる資質や能力の研鑽に、必ずや貢献するものと確信しております。特に、東日本大震災からの復興を目指す中で、日本のビジネス社会には、強い信念と使命感を持って社会を先導し、急速に進むグローバルビジネスの先頭に立つリーダーの育成が強く求められています。KBSは日本のトップビジネススクールとして、こうした人材育成に正面から取り組んでいきたいと考えています。また、さまざまな産業界から参集される優れた参加者同士の活発な交流を通じて、いずれのプログラムにおいても、企業経営にかかわる豊かな知恵と人的ネットワークが得られることは、リーダーとしての大きな財産となることでしょう。以下に、2012年度に開講されるプログラムの内容をご案内申し上げます。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
慶應義塾大学ビジネス・スクール
校長 河野 宏和
