修了生・在校生の声

Student Perspectives

2015年度入学者

久保田 達之助君
株式会社ドクターシーラボ
取締役マーケティング部長


2年前、当社の社長から声がかかり、東証1部上場会社の取締役として経営に携わることになりました。経営の経験が全く無い中、いきなり会社の舵取りを任されたことに不安でした。そこで、経営者として必要な資質を磨ける場はないかと考えていたところ、KBSが次世代経営の担い手となる中核ミドル人材向けのプログラムであるEMBAを開設する記事を見つけて受験しました。

事前学習で多種多様な企業や業界のケースを読み、少人数グループで議論し、その後クラスディスカッションで先生のファシリテーションの下に学年全体で議論するため、深く考え抜くことができます。特に、全てのケースに出てくる課題について、常に自社に置き換えてどう判断するかを考えているので、より理解が深まり、学んだことを現場ですぐ活用出来ています。

また、EMBAの学生は職務経験15年以上の様々な業界で重要なポジションについている人ばかりなので、お互いの知識の不足分を補い合うことができます。同級生は自分を含めると39名いるため、38個の上質な引き出しを増やせたようなものと考えています。

プライベートでも同級生と仲良くなり、授業終了後に飲みに行ったり、一部の同級生とはフットサルをして身体を動かしたりしています。せっかくの学生生活なのでヨット経験者と共にヨット部を作り、EMBA生だけではなくKBS全体の学生に声をかけ交流を深めた結果、106名もの部員が集まりました。クルージングや慶早戦応援など、楽しみながら人脈形成をしています。

会社の中だけでは成長できる限界がありますが、年齢もバックグラウンドも異なる同級生と議論し、多種多様な価値観に触れることで視野が広がります。経営能力を磨き、日本の経済をリードするという志のある人にはぜひお勧めします。

馬場 佳子君
よこはま都市未来研究所
代表


EMBAで学び始めて早1年半、当初は仕事と家庭の両立に加え、授業の準備や宿題に追われて必死で授業に出席しながらも、週末に日吉へ通うことが待ち遠しくてたまらない日々でした。「今日は一体、どんなことが取り上げられ、どのような展開になるのだろう」、「自分はそこで何を感じ、学ぶのだろう」、そんなワクワク感でいっぱいでした。未知の分野も多く、基本的な用語の理解にさえ四苦八苦したこともありましたが、先生方のご指導はもちろん、全く異なる分野や業界で活躍している同級生達が、共に助け合い、より深い学びを得てきています。そして何より、多くの仲間と共に過ごす時間は、心も体もリフレッシュさせてくれ、自らの成長を実感させてくれています。

1年目は、企業経営に必要な理論やフレームワークを学び、2年目では、それらを活かした実践的な授業が展開されていきますが、特に、学生と教員が意見の交換をしながら進めていく授業スタイルは、まさに経験豊富な学生からなるEMBAならではのプログラムです。例えば、「国内フィールド」科目は、実在の企業を訪問し、従業員と交流を図りながら企業理解を深め、企業の問題点や解決方法等を検討し、経営者にフィードバックします。また、「海外フィールド」科目では、自らの問題意識に基づいて内容をアレンジし、2015年に訪問したオランダでは、多くの企業や公的機関のリーダー達とインタラクティブな会合を通じて、貴重かつ至極の経験を得ました。この他、選択必修項目の「経営者討論」や、外部講師によるグローバルリーダーのためのコーチング等も、より広い視野やより高い視座への道しるべとなっています。

私は企業派遣ではなく、個人で出願し入学しましたが、2年目に入る直前に、会社を離れて独立しました。これまでずっと思い描きながらも、確信が得られずに何となくもやもやしていたことが、はっきりと頭の中で整理され、見えてきたのです。迷いが確信に変わったからであり、この1年間の経験が大きかったと思っています。

人によって学びたいもの、学ぶべきものは違うと思いますが、優秀な仲間とともにそれぞれが必要なものを学び取り、積極的に活かしていくこと、それこそがEMBAの醍醐味だと思っています。

2016年度入学者

長嶺 勝則君
日本コカ・コーラ株式会社
消費者情報・コミュニケーション部長


EMBAでは、ケースメソッドに通じ学術・実務の双方に知見のある教員陣と実務の第一線で活躍する学生がせめぎ合う光景がしばしば見られます。これは教員陣と我々が、単に「教える-教わる」の関係ではなく、様々な議論を通してぶつかり合い、せめぎ合うことによって共に何かしらを得るというまさに「半学半教」の場となっているからです。このスタイルはクラス内でのディスカッションにおいても活かされていて、既にビジネスリーダーとして活躍する同級生たちを相手に各自が実務で培ってきた知見を基に議論を尽くすという、共に学び、刺激し合う環境が用意されています。所属する企業の業界やビジネスモデル、役職などによって、そのリーダーシップスタイルやビジネスに対する考え方、市場の捉え方などには大きな違いがありますが、そのことがむしろEMBAのダイバーシティを生み出しており、プログラムを通じて知識だけではない、様々な気付きや深い洞察を得ることができます。

また、EMBAには「海外フィールド」科目というユニークなプログラムがあります。私は、2016年8月一週間ケニアを訪問したのですが、KBSの持つグローバルネットワークを活用した現地法人・各団体との意見交換や交流、一般家庭への訪問調査など、普段我々がアクセスできない一次情報に直接触れる貴重な機会を得ました。

私は、これらの気付きや経験を通じてさらに広い視野と深い洞察力を身に付け、今後のビジネスを見通す視点(Vantage point)を培っていきたいと考えています。もちろん真剣にぶつかり合い、議論し合った同級生たちとは生涯の友として、また、ビジネスネットワークとして今後も互いに刺激し合う関係でありたいと考えています。

最後に、EMBAにおいて私が考えている最も重要なこととして、タイムマネジメントについて述べたいと思います。これは自分自身の限られた時間の中で課題やテキストをこなしていくというセルフマネジメントの側面と、限られたプログラムの中でいかに自分が得たい知識や気付きを教員陣や同級生たちから引き出すかという側面があり、EMBAでは特に後者のマネジメントが重要ではないかと感じています。つまり限られた講義やディスカッションの機会を最大限活用するために、議論のフォロワーとならず、積極的に発言しリードすること(Active Listening)が、自分にとっても共に学ぶ者にとっても、最も効果的なタイムマネジメントなるのだと思います。これはまさにリーダーたちが集うEMBAだからこそ言えることではないでしょうか。

藤田 陽子君
横河電機株式会社
IAPF ビジネス推進C 情報戦略推進部 部長


「企業で中核として働きながら、さらなる成長を目指す学生の集まりだからこそ得られる深い学びがある」 EMBAに入学して半年が経ち、いっそう強く実感しています。

私は会社では組織のリーダーとして、様々なビジネスシーンにおける迅速な意思決定や、人を巻き込み・動かすことの大切さ、そして難しさを日々感じています。

EMBAの授業では、経営スキルはもちろんのこと、高い志と成長意欲にあふれた同級生との議論が、自分の課題に直結する新たな気づきと示唆を与えてくれます。特に大学卒業後、自社一筋の私にとって、異なる業種・職種のビジネスの知見や価値観に触れられる機会は大変貴重であり、毎回多くの学びを得ています。

最近では、自分自身の意識に変化を感じています。例えば「経営者討論」科目では、厳しいグローバル競争の中、会社の成長を導いてこられた企業経営者の想いやリーダーシップ論を拝聴することで、自分自身が目指したいリーダーシップ像が明確になり、それを目指して意識的に行動できるようになってきました。

「ビジョナリー」科目では「40年後の社会と地球の未来を見据えて、企業人として何ができるのか?」を検討していく中で、環境問題やアフリカの貧困、新興国でのビジネス機会についてより真剣に考えるようになりました。また、「自分の関わるビジネスと自社成長のために何ができるか?」から「地球社会の継続的な成長のために何ができるか?」と興味・関心の幅が広がり、今までになかった視点で物事をとらえ、俯瞰的に考えられるようになってきました。

学業と仕事の両立は大変ですが、自分でも驚くほど忙しい毎日を楽しむことができています。これも素晴らしい仲間と出会い、多彩な教育カリキュラムとインタラクティブな授業を通し、実践的な学びと自分の成長の実感を得られているからだと思います。この先卒業までの1年半、この素晴らしい成長の機会を支えてくれる会社と家族に感謝し、グローバルに通用する経営スキルと自分らしいリーダーシップの体得を目指して、愚直に努力を続けたいです。

2016、2017年度入学者プロフィール

業種

サービス、小売、飲食、運輸サービス、製造、化学工業、金融、情報・通信、広告、食料品、不動産、建設・設備、電力、医療、流通

PAGE TOP