慶應義塾大学大学院 経営管理研究科
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https://www.kbs.keio.ac.jp/kbslife/index.html9※「在学生の声」を含め、KBSの学生生活はWebサイトでもご紹介しております。長野 智也│菅野 健太修士課程2年3月修了芦澤 美智子准教授坂口 僚修士課程2025年 芦澤ゼミは、アントレプレナーシップの専門集団として、日本のスタートアップエコシステムの発展に貢献することをミッションに掲げるゼミです。 前職の銀行で企画業務に携わっていた私にとって、ゼロから何かを生み出すプロセスには強い興味がある一方で、大企業特有の慎重さに課題意識を持っていました。芦澤ゼミは一期生ということもあり、不確実性の中で様々なプロジェクトに関わりながら、スタートアップのアジャイル的な発想や柔軟な対応力を磨ける環境に大きな魅力を感じ、志望しました。 芦澤ゼミの最大の特徴は、圧倒的なバイタリティだと思います。芦澤先生の並外れたエネルギーに刺激されながら、好奇心旺盛なゼミ生たちが互いに切磋琢磨し、日々成長を実感できる環境があります。 スタートアップ関連のイベントへの参加をはじめ、大企業との共同プロジェクトや首相官邸訪問など、学外にも積極的に活動の場を広げました。また、夏にはシリコンバレーでフィールドワークを行い、現地の起業家や投資家の話を伺いながら、「人生において自分は何を成し遂げたいのか」という問いに深く向き合う機会を得ました。論文指導も抜かりなく、学会誌への投稿にもチャレンジすることができました。 学びたいという意欲と好奇心があれば、必ず応えてくれる環境が芦澤ゼミにはあります。ともに挑戦し、切磋琢磨した先生や仲間たちとの経験は、私にとって一生の財産です。 「この2年は知的孤独の2年です。」 入学当初、教授から贈られた言葉です。 この後には、「この2年間を決めつけず、自分固有の知的スタイルを確立し、自己発見することが今後の知的活動の原型となる。そのために一人の時にどれだけ孤独に耐え、誘惑に打ち勝ち、勉学に集中できるかが重要だ。」と続きます。 皆さんは何のためにKBSに入学されるのでしょうか? MBAの学位が欲しい、コネクションを作りたい、会社の命令で、フレームワークを学びたい、その他様々でしょう。しかしそれらはKBSでなくとも手に入ります。ちなみに近年は、MBAホルダー過多でMBAだけでもはや差別化できる時代ではないとも言われています。 KBSの価値は、学習プログラムの中で自身の思考プロセスを徹底的に分析し磨き上げることにこそあります。これは入学によって達成されるものではありません。2年間を通じて自らに打ち勝ち気づきを得てこそ達成されるのです。 KBSには知的孤独を極めたい方にとっては素晴らしい学習環境が整っています。特有のケースメソッドによる学習、「知的孤独」の集大成となる修士論文の作成などがその代表例です。また、カリキュラム以外にも、同じ想いを持つ仲間とともに学びを深めるための機会が数多く存在しています。ビジネスコンテストや講演会の学生による自主企画・運営はその一端です。 選択には常にトレードオフがつきまといます。KBSで学ぶという選択はそのために何かをやめているということに他なりません。自らの選択へコミットするためには2年間かけてその選択を実りあるものへとする覚悟と受容性が求められるのではないでしょうか。ゼミ紹介芦澤 美智子ゼミ在学生の声

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