慶應義塾大学大学院 経営管理研究科
3/16

変化に適応しながら経営の本質を見極めるビジネスリーダーを育成するためにKBS Mission StatementAACSB InternationalAssociation to AdvanceCollegiate Schools of BusinessAAPBSAssociation of Asia-PacificBusiness SchoolsPIMPartnership in InternationalManagementEduniversalBusinessSchools RankingAbout KBS世界基準の教育品質保証と国際ネットワーク2Keio Business SchoolMessage from the Dean中村 洋アジア・大洋州地域のビジネススクールによる研究・教育水準向上を推進する協議会世界のビジネススクールが加盟する研究・留学ネットワークEduniversal Evaluation Agencyによる世界ビジネススクールランキングKBSは新たな構想を作り実現するリーダーを育成する。そのために、多様な学生が共に学ぶ喜びを知り、世界一線級の研究を発信し、実務経験と体系的知識を融合する場を提供する。慶應義塾大学大学院経営管理研究科委員長・教授慶應義塾大学ビジネス・スクール校長 KBSは、そのミッションとして「新たな構想を作り実現するリーダーを育成する」ことを掲げています。 企業・組織を取り巻く経営環境は、VUCAと言われるように不安定で不確実、かつ複雑で曖昧模糊な混沌とした状況です。その中で、ビジネスリーダーとして、基礎的な知識は必要ですが、それを体系的に使いこなして意思決定する力、周囲の人を先導していく人間的魅力とリーダーシップがより大切になります。 KBSは、主たる教育方法としてケースメソッドを採用しています。ケースとは、企業や組織が直面する経営課題を記述した教材で、授業では、それを読み込んだうえで議論を行います。KBSは、経営に関わる8領域の学習を必須としており、それら経営関連領域の知識を分野横断的に融合し、体系的に考えたうえで意思決定を下す経営能力を、ケースメソッドを通して身につけていきます。同時に、クラスの仲間と議論を重ねる過程から、自分の発言にコミットし、周囲を巻き込み、論理的に議論をリードしていく能力が養われます。この力こそが、実社会におけるリーダーシップの基礎となります。 同時に、変化が激しい時代には総体的な能力だけでは不十分で、自らが得意とする専門領域において深い洞察力を持つことも不可欠です。KBSでは、興味のある領域で専門科目を履修することや、ゼミに所属して修士論文を仕上げることで専門性を深耕します。専門分野での力が、今後のキャリアで自分の拠って立つ基盤になります。 もう一つ、マインドセット、つまりビジネスリーダーとしての情熱、使命感、国際感覚も大切です。リーダーには、自分が所属する組織、市場、社会のことを常に考え、社会の中での自社の役割を問い続ける情熱、人を引っ張る粘り強さ、自らの使命に全力を投入する信念が必要です。そのために、異業種・異職種のバラエティーに富んだ人たちが集まる場で、議論しながら自分自身を見つめ、深めていってほしいのです。充実したカリキュラム体系の下で学ぶことに加えて、自分に不足しているマインドセットを考え人間力を磨き上げること、そこにビジネス・スクールで学ぶ大きな魅力があります。 また、KBSでは、欧米やアジアなどの世界のトップスクールと連携しています。短期ならびに長期の交換留学プログラム制度を利用して海外に留学することもできますし、逆に様々な機会で海外からKBSに学びに来る学生と交流することもできます。文化や生活習慣の異なる異文化の中で、他人の意見に耳を傾け、自らの意見を堂々と発信できるような国際感覚を身に付けることは、これからのグローバル社会で活躍する人材には不可欠です。 これからの日本や世界の経済・社会を支えるリーダーを育成していくために、多くの意欲ある方が当研究科の門を叩かれることを期待しています。 1962年に創立された、日本で最も歴史のあるビジネス・スクールです。MBAやPh.D.といった学位を授与するプログラムを提供する【慶應義塾大学大学院経営管理研究科】と、様々な短期間のエグゼクティブセミナーを提供する【慶應義塾大学ビジネス・スクール】があり、両者を包括して、創立時からの名称である「KBS」と呼んでいます。 KBSは、常に“世界トップクラスのビジネス・スクール”を目標に掲げ、高度な教育の質を確保してきました。国際認証機関(AACSB International)によるグローバル基準での客観的評価による認証を継続して得ています。また、世界規模の研究と教育に関する交流を推進するため、国際的なビジネス・スクールのネットワークに加盟し、共同研究・教員交流・学生の交換留学を積極的に行っています。国際認証機関─。

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る