KBS Report_22_デジパン用
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KBS REPORT Vol. 22REPORTTopicsKBS│1スタンフォード大学経済学博士課程修了(Ph.D.取得)。慶應義塾大学経営管理研究科専任講師を経て2005年教授(医学研究科委員兼任)。塾内ではITCセンター長、塾外では厚生労働省中央社会保険医療協議会公益委員、同薬価専門部会部会長、同費用対効果評価専門部会部会長代理、同専門組織委員、同費用対効果評価専門組織委員長、「医療と社会」編集委員長、「組織科学」シニアエディターなどを歴任。専門は経済学、経営学。医療経済学会理事、医療経済研究機構委員、厚生労働省やAMEDなどの委員、医療経済フォーラム・ジャパン会長なども務める。ご挨拶中村 洋 NAKAMURA, Hiroshi 経営管理研究科委員長ならびにビジネス・スクール校長に2023年に就任してから約一年が過ぎました。当研究科/ビジネス・スクール(以下、KBS)の伝統を継承しつつ、さらなる発展のために全力を尽くす所存ですので、さらなるご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。 新型コロナウイルス感染拡大への対応に追われて滞っていた様々な取り組みを再び進めるとともに、その間に発展・普及した多くのテクノロジーや手法を活用し、研究・教育活動をさらに活性化させることが求められています。 そこで、2025年度に本格化する二つの取組を紹介したいと思います。三田一丁目でKBSのプロジェクトが始動 2024年から大学と交渉を進め、三田キャンパスに新たに完成した北別館の5FにKBSが入ることになりました。場所は三田一丁目の三井倶楽部の前で(最寄り駅は麻布十番駅、赤羽橋駅)、2025年度後半から運用開始予定です。 三田や信濃町のキャンパスなどに近いため、他研究科との連携が進むだけでなく、都内にある企業や大学外の組織との連携が進むことが期待されます。 その北別館5Fで実施予定の研究教育活動のテーマとして現在検討しているのは、イノベーション・インキュベーション、非営利セクター、ファミリービジネスなどの人材育成などで、KBSから経済・社会への発信を強めていきたいと考えております。イノベーション・インキュベーション人材育成での大学内連携の促進 近年、慶應義塾大学はイノベーションやインキュベーションに力を入れており、2023年度の発表では、大学発ベンチャーでの資金調達額は国立大学をおさえ日本でトップ、数でも2位に達しています。イノベーション・インキュベーション人材育成で、慶應義塾大学のKBSに対する期待も高くなっていることを実感しており、これまで以上にKBSが積極的に関わることで、塾内のみならず塾外への貢献も果たしていきたいと思っています。 慶應義塾大学がAMED(日本医療研究開発機構)の橋渡し研究プログラムにおける医療系スタートアップ支援拠点に採択され、KBSがその一翼を担うことになりました。また、慶應義塾大学のイノベーション関連組織が上記の北別館に入居することになり、連携がさらにしやすくなります。 最後になりますが、私が一番強く感じているのは、KBSの修了生の力です。これまで、1年制コースから、2年制コース、EMBAさらには短期セミナーと、KBSは多くの修了生を送り出してきました。様々な仕事で、修了生とお会いすることが多く、KBSの最も強く大きな財産の一つではないかと感じています。力を合わせ、ともに前に進んでいくことを強く願っております。 引き続き、皆様からのご支援、ご協力を賜りたく、どうぞよろしくお願い申し上げます。慶應義塾大学大学院経営管理研究科委員長・教授慶應義塾大学ビジネス・スクール校長ProfileMessage from the Dean

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