2014年度KBS公開講座 第6回「『吉野家とゼンショー』のケース・ディスカッション」(村上裕太郎准教授)
KBS公開講座シリーズ 第6回 開催報告
11月12日に、今年度第6回慶應義塾大学ビジネス・スクール公開講座が開催され、約50名の方々が参加されました。今回の講座では、村上裕太郎准教授により『吉野家とゼンショー』のケースを用いて、ケース・ディスカッションの形式にて実施されました。
まず、ケース・ディスカションを実施するにあたり、慶應義塾大学ビジネス・スクールの紹介を含めた慶應型ケースメソッドの説明が行われました。
それを踏まえた上で、「会計とは?」「経営とは?」というテーマにて、会計の成り立ちから考え方、会計をビジネスツールとしてどう経営に活かしていくか、さらには会計の可能性、そして限界について言及されました。一般的に会計にアレルギーを持っている人が多い原因、そして会計は決して難しいものではないと断言されました。
さらに、財務諸表分析の目的は決して比率の比較ではなく、予め問題を想定し、仮説を立てた上で財務諸表を見ることに意味があることを明示した上で、具体的な比例縮尺図の事例を示しながら、参加者とのディスカションが展開されました。
そして、最終セッションでは『吉野家とゼンショー』のケースを用いて、両社を比較しながら単なる会計の議論に捉われず経営戦略にまで幅広く焦点を当てながら議論が行われました。参加者からは「会計に対するアレルギーが無くなっただけでなく、経営、ビジネスモデルを考える上でも新しい視点をいただけ、非常に有意義な機会となった」という前向きなフィードバックをいただきました。
公開講座シリーズは、KBS教授陣が最先端の経営学研究の成果を広く社会にお届けし、実際のビジネスシーンで役立てていただくことを目的として全7回にわたり開催予定です。各回の詳細情報は順次HPにて掲載してまいります。皆様のご参加をお待ちしております。
※開講日の約1か月前よりKBSホームページ上にて申込受付を開始します。
※いずれも参加費は無料です。
※満席となり次第、申込受付終了をさせていただきます。
開催概要
名称 |
第6回 村上 裕太郎 准教授 「『吉野家とゼンショー』のケース・ディスカッション」 |
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日時 | 2014年11月12日(水)19:30~21:30(19:00開場) |
会場 | 慶應義塾大学 日吉キャンパス 協生館5階 エグゼクティブセミナールーム 会場アクセス |
参加費 | 無料 |
定員 | 50名(抽選) |
担当講師

村上 裕太郎
慶應義塾大学大学院経営管理研究科 准教授
2000年上智大学経済学部経済学科卒業、2002年大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了、2006年同後期課程修了(博士(経済学)(大阪大学))。名古屋商科大学会計ファイナンス学部専任講師を経て、2009年より慶應義塾大学大学院経営管理研究科准教授。
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