第103回経営幹部セミナー 開催報告

第103回の経営幹部セミナーは名古屋東急ホテルで開催され、講義が展開されました。
今回は、KBSの3カ月セミナーであるMDPのオリエンテーション合宿と合同開催となりました。「12人の怒れる男」の映画を教材にしながら、会議の知的生産性、議論の進め方、まとめ方について学ぶ高木晴夫教授の授業は、普段あまり意識しないテーマであるため斬新で、さらにすぐに日々の業務に生かすことができるという点でも学ぶことが多く、大変有意義であったとのご意見を多数いただきました。
経営の基礎8分野を網羅するケースの中で、今回は、中央大学より松下光司准教授をお招きして、マーケティングの授業をご担当いただきました。松下准教授の「株式会社ポイント」のケースを用いたディスカッションは、「ていねい、誠実、誠意を感じ好感」「身近な話題でわかりやすかった」と好評でした。
ケースのほか、今回は特別講師として、株式会社ライフプラザホールディングス 最高顧問である窪田泰彦氏、シティック・キャピタル・パートナーズ マネージング・ディレクターである中野宏信氏をお招きし、講演をいただきました。
期間中、食事やコーヒーブレイクなどの時間などを利用して、受講生同士、また教員と交流を深める受講生の方々が多く見られました。KBSのケースメソッドでは、1ケースにつき3時間程度の予習が必要となり、1日に2ケースおこなう経営幹部セミナーにおいては、6時間近い予習が毎日必要になります。そんな厳しいスケジュールの中、ケースから学ぶだけではなく、人との交流を通して少しでも多くのものを持って帰ろうとする真剣な受講生の皆様の姿が印象に残りました。
![]() 松下光司准教授 |
![]() 窪田泰彦氏 |
![]() 中野宏信氏 |
セミナー概要
開催日時 | 2011年9月5日(月)~9月17日(土) |
---|---|
会 場 | 名古屋東急ホテル |
日 程 | 第103回経営幹部セミナー 日程表 |
受講者の声
非常にしんどい思いをしたが、非常に勉強になり有意義なセミナーであった。(匿名)
- 講座のつながりが感じられ、次の講座のディスカッションで議論できた。(卸売業・40歳)
- 国内外、多様な業種についてのケースが含まれており、良い。(輸送用機器・41歳)
- 2週間という限られた枠内で最大の効果を出すように非常にうまく構成されていた。(卸売業・52歳)
- 非常にinformative、かつ他企業の人間と関係作りが出来て良かった。(卸売業・52歳)
- 2週間は長いです。しかしながら、他社の方の考えをこれだけ多く聞き、自らも考えることはないので、貴重な体験になりました。(その他製品・45歳)
慶應義塾大学ビジネス・スクール 50年の歴史
1962年に創立されたわが国では始めての本格的なビジネス・スクール、それが慶應義塾大学ビジネス・スクールです。福澤諭吉の「実学」の精神を礎に、経営専門家教育の実践と普及を行ってきました。これからも、グローバルな経営教育コミュニティの一員として、ケースメソッド等の教育方法を進化させ、経営教育機関の新たな姿を常に切り開いてまいります。