第107回経営幹部セミナー 開催報告
風光明媚な静岡県南伊豆、海を望む丘の上に建つ下田東急ホテルにて、第107回経営幹部セミナーは開催されました。
本セミナー主管の大藪毅専任講師によるオリエンテーション"片岡物産株式会社(A)"からケースメソッド授業はスタート。61名の受講生の皆様は二日目から8グループに分かれ各チームでディスカッション(80分)を行なった後、2会場で講師陣とのクラスディスカッション(110分)に臨みます。午前・午後で計19回のクラスディスカッションと2回の講演が繰り返され、夜には翌日分の予習と、受講生の皆様はハードな毎日です。「温泉に浸かっているときが唯一の安らぎ」との声も聞こえました。
授業内容についてはアンケート結果から、"片岡物産株式会社(A)"では「マーケティングの大切さを学ぶことができた」、同じく大藪専任講師の"なぜ会社を辞めるのか?"では「組織マネジメントにおける対人関係、対処方法が理解出来た」「よいロジックを学んだ、職場で似た経験あり」「外資系企業との比較を通じ、日本企業の特色・強みを理解することができた」等、多数の高評が寄せられました。
副主管の坂爪裕教授は"株式会社東芝ハードディスクドライブ事業の生産戦略(A)"と"株式会社山武-伊勢原工場・産業システム事業における改善活動のあゆみ-"を用いて白熱した議論を展開しました。
講演では独立行政法人国立病院機構京都医療センター臨床研究センター予防医学研究室の岡崎研太郎氏による"管理職が知っておくべき生活習慣病とその対策"と、本塾大学の商学部、八代充史教授の「日本的雇用制度とその行方-金融機関の事例調査を中心にして」が行なわれ、どちらも専門知識を活かした興味深いお話で魅了されました。
今回も二週間で受講生同士は大変厚い友好関係を築かれ、終講式では、受講生の皆様おひとりおひとりが大藪専任講師と硬く握手を交わす光景がとても印象的でした。
「授業の内容やボリュームだけでなく、体操や懇親会など、2週間の長丁場を乗りきるべく細かい気配りも素晴らしかった」とのご感想も頂戴しました。風雨の日もありましたが素晴らしい回となったと存じます。皆様、本当にありがとうございました。
セミナー概要
開催日時 | 2012年11月5日(月)~ 11月17日(土) |
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会 場 | 下田東急ホテル |
日程表 | 第107回経営幹部セミナー 日程表 |
受講者の声
- はじめは長いと思っていたが、内容や体力、それに会社の仕事のことを考えるとこの程度がちょうど良いと思われます。
- 経営者の立場に立ち、意思決定までのプロセスを学べるので、当セミナーはその意味で勉強になった。
- 俗世から遊離されるという意味で、下田はウィルバランスだった様に思う。
印象に残ったケース
- 経済財政白書 田中滋教授
今までしっかりと考えることのないテーマだったが、制度の考え方がわかると同時に経済との連動について理解できた。
新しい発見ばかり、素晴らしく理路整然。心から感銘を受けました。 - 吉野家とゼンショー2012年 村上裕太郎准教授
財務の知識が全くなかったが、基礎が身についた。
"とっつきにくい会計"というイメージが変わった。 - オプチカル・ディストーション会社(A) 余田拓郎教授
マーケティングにおける価格決定方法がよく分かった。
わかったつもりのマーケティングだったが、非常にためになった。