第111回経営幹部セミナー 開催報告

第111回の経営幹部セミナーは2014年11月5日から15日までの11日間、伊豆の下田東急ホテルで開催されました。海と山に囲まれた絶好のロケーションに、総勢85名の受講生が共に学ばれました。経営の専門知識と実践力を高めるために活発なディスカッションが交わされ、さまざまな学術的・実務的論点が抽出されました。河野教授の『鍋屋バイテック会社(NBK)』ケースを用いたクラスディスカッションには、「強みを生かす経営が参考になった」「ドラマチックな展開に感動した」との感想が寄せられました。2日間にわたり『マクロ経済と社会保障制度』『日本の高齢者ケア:社会システム経営の革新』を担当した田中名誉教授には、「制度そのものの設計にかける熱意が伝わってきた」「非常に広い視野で物事を見ることができた」と言ったご意見を多数頂戴しました。また、講義スタイルで基本知識を学んだ後、実際の『吉野屋とゼンショー』というケースを通じて実践的分析を行う村上准教授の会計講義では、「会計から企業の真の姿を見る方法を学ぶことができた」というお声をいただきました。「直近のケースでM&Aのポイントが学べた」という齋藤准教授のケース『電通によるイージス買収』、「金融機関の落とし穴的な部分が興味深かった」という林教授のケース『株式会社サイゼリヤ-為替変動リスクと金融危機-』、「マーケティングの基礎、実践について深く考えさせられた」というセミナー主管・坂下准教授のケース『大塚家具』も好評を博しました。

土曜日に開催された2回にわたる講演会では、実務家、理論家を招き、非常に興味深い講演と受講生を交えた活発な質疑がかわされました。J.フロントリテイリング㈱取締役兼常務執行役員・経営戦略統括部長の藤野晴由氏による「J.フロントリテイリングの成長戦略から考える、日本の小売業のグローバル企業への挑戦」と、明治学院大学教授・慶應義塾大学名誉教授の池尾恭一氏による「日本型マーケティングの再構築」のいずれもが高い評価を受けました。会場ホテルの温泉や食事、毎日のエクササイズも高評価で、「普段よりも健康的な生活の中で、集中して学ぶことができました」とのお声を多数いただきました。同時に、グループディスカッションやクラスディスカッション、毎日の食事や休憩時間を通じ、受講生同士の交流も非常に活発に行われ、将来にわたって貴重な人脈形成も行われました。

セミナー概要

開催日時 2014年11月5日(水)~11月15日(土)
会  場 下田東急ホテル
日程表 第111回経営幹部セミナー 日程表

受講者の声

  • バラエティに富んだ分野・ケースで、幅広く経営の基本テーマを学ぶことができた。
  • 講師が実力的にも、人柄も大変優秀・熱心で質の高い講義であった。
  • 総合的視野に立った思考・判断・意思決定できるスキルを、身に着けることができた。
  • 様々な角度からの意見が、とても新鮮で刺激的だった。ほとんどのケースで、意外な視点での気づきがあった。
  • ディスカッションを通じ、様々な角度からの考え方を学んだ。
  • 外部との接触が制限され、自然にも囲まれ、集中して学習できる環境であった。
  • すべてにおいて行き届いていて、心がこもっていた様に感じられた。

印象に残ったケース

  • 「株式会社大塚家具」
    マーケティングの基礎、実践について深く考えさせれられた。
  • 「吉野家とゼンショー」
    貸借対照表、損益計算書により、財務体質、経営戦略が分かることをビジュアル的に知った。
  • 「フリーマーク・アビー・ワイナリー (要約版)」
    与えられた情報から合理的な意思決定につなげる手法が、参考になった。
  • 「出光興産株式会社の株式上場(A)」
    危機からの脱却をいかに実現したか、大変リアルに熱心にご説明いただいた。
  • 「なぜ会社を辞めるのか?」
    ポテンヒットのマネジメントや職務と責任の関係について体系的に説明されたことはなかったので、目からウロコで非常に参考になった。
  • 「鍋屋バイテック会社(NBK)」
    多品種少量の究極の姿を勉強することができた。

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