「小売業における個別対応型マーケティング」
『流通情報』、435号、流通経済研究所、
(2005年9月)


1.はじめに

 消費の個別化や関係性マーケティングの議論の高まりを受けて、顧客の個別識別や個別対応に注目が集まっている。
 もともと顧客の個別識別や個別対応は、一部の業務用製品メーカーやサービス業では、珍しいことではない。また、一部の小売業でも、小規模ながら、そうした対応は行われてきた。例えば、ベテランの小売店員ならば、きわめて多くの顧客情報を記憶し、それを活用して推奨販売を行うということもあるであろう。
 それが、近年では、独自カードの導入やインターネット販売を含めた通信販売の発展もあって、小売業においてより大規模な形で、顧客の個別識別・個別対応が行われようとしている。

 

2.個別対応の経済性

 

3.戦略トライアングルの考え方

 

4.小売業における戦略パターン

 

5.個別対応と戦略トライアングル



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