KOBAYASHI Laboratory

 

M28 小早川 優子

ダイバーシティ・マネジメントの成功要因


 第二次世界大戦以降、世界の経済環境は激動している。貿易、外交、各国の法律の規制または緩和、情報の蔓延化など史上ないスピードで変化は続いている。その変化の中で最も大きく市場に影響を与え、また変化の核となり今後も市場を変えていくのはグローバリゼーションであろう。グローバリゼーションの波は経済環境だけでなく我々の生活、文化そして思考にまで影響を与えており、何人たりともこの波を無視して生きていくことは不可能になっている。

 

グローバル化が益々進む今後の経済社会では同質性を追求し続けることは難しく、多様性に対応しなければ競争に勝ち残れない状況になりつつある。日本の企業のほとんどは未だ多様化された組織管理を経験していない。そして宗教や言語がほぼ統一されている国家である為、多様性も諸外国に比べ幅が狭い。目下注目されている多様性は年齢、経歴、性の多様性である。中でも多くの企業が挑戦するも失敗したり、思うように進んでいない性の多様性について掘り下げて研究したいと考えた。

 

性の多様化の研究を続けることで、多様化組織とは様々な多様性変数によって構成されているもので、性の多様化のみで構成されるものではないことを痛感した。多様化組織(ダイバーシティ・マネジメント)とは、日本では近年ようやく使われるようになった言葉であるが、本論文ではダイバーシティの歴史、現状を整理し、性のダイバーシティに焦点を絞ったダイバーシティ・マネジメントの管理、運営方法、マネジメントの役割について述べ、ダイバーシティ・マネジメントを用いて企業の業績に貢献するためにはどのような組織にすべきか、を本論文のテーマとして述べたいと思う。

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Last updated 05/03/10