3つのポリシー

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)



 経営管理研究科では、研究科独自で以下のミッションステートメントを設定しています。


「新たな構想を作り実現するリーダーを育成する。そのために、多様な学生がともに学ぶ喜びを知り、世界一線級の研究を発信し、実務経験と体系的知識を融合する場を提供する。」

 本研究科では、上記ミッションステートメントにある通り、教育・研究・ネットワークの3つの領域で目的を設定しています。すなわち、本研究科ではこれからの時代に必要となる新たな構想を作り実現していくビジネスリーダーを教育・育成し、その教育活動を支える経営分野での先端的な研究を進め、学生や参加者が相互に学び合い、リーダーとしての資質を磨く場を提供することを目的としております。具体的には、慶應型ケースメソッドを中心的な教育方法として用い、理論と実務のバランスを考慮した教育・研究を実践するとともに、そうした教育・研究の過程で、産業界や海外他校との連携を強化し、そこに優れた教員と学生が集まり交流を深めることで、「教育」「研究」「ネットワーク」それぞれの領域がシナジー効果を生み出しながら相互に強化されることを目指しています。
 技術革新やグローバル化に伴い、生産・販売・財務・人事といった経営の諸機能分野で、管理技能の専門化・精緻化が進んでいます。さらに経済活動を行うに際しては、地球環境、社会課題といった点により一層配慮することが求められています。本研究科は、このような変化を的確に展望し、目標を果敢に実現してゆくビジネスリーダーを育成することを目指しています。


  • 修士課程MBAプログラムを修了するとMBA(修士(経営学))の学位が授与されます。そのためには、1年次の必修である基礎科目を原則として全科目、一定以上の成績で修得すること、専門科目等を一定単位数以上修得すること、ならびに修士論文の審査に合格することの3つが求められています。修了時に強力なリーダーシップ、ビジネスモデル構想力、経営に必要な専門知識、倫理及び社会や公共性を意識した価値観、国際感覚、コミュニケーション能力を獲得していることを重視します。



  • 修士課程EMBAプログラムを修了するとMBA(修士(経営学))の学位が授与されます。そのためには、1年次の必修であるコア科目を原則として全科目、一定以上の成績で修得すること、専門科目等を一定単位数以上修得すること、ならびに特定の課題についての研究の成果の審査に合格することの3つが求められています。修了時に経営トップの視点とビジョン発信力、ビジネスモデル構想力、経営に必要な専門知識、倫理及び社会や公共性を意識した価値観、国際感覚を獲得していることを重視します。



  • 博士課程では定められた履修・修得の要件を満たし、かつ研究上必要な指導を受け、総合試験に合格し、プロポーザルを作成、さらに学位論文の審査並びに最終試験に合格した者に対し、博士(経営学)の学位が授与されます。総合試験まで合格した者を課程終了(Ph.D.Candidate)とし、その認定を単位取得退学証明書として発行しています。博士学位は、入学後6年間の内に課程博士として取得することが求められています。修了時に経営領域全般に渡る広範な素養とそれをベースにした専門分野での高度な研究・教育能力を獲得していることを重視します。



カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)



  • 修士課程MBAプログラムは、2年間フルタイムの教育課程です。1年次には、経営に関する8つの領域に分けて、基礎科目が配置され、全員が必修科目として学ぶことになります。1年次後半から2年次にかけて、それぞれの教育領域ごとに専門科目が配置され、学生は、自分に必要な科目を選択して履修します。また、2年次にはいずれかの教員のゼミナールに所属し、1年間をかけて修士論文を作成します。希望する学生には、海外のビジネススクールに留学し、そこでの修得単位を修了に必要な単位に認定する交換留学プログラムが準備されています。


  • 修士課程EMBAプログラムは、就業しながら学ぶことを可能とする土曜日を中心とした教育課程です。1年次には、ビジネス経験のある社会人が、改めて各分野の体系的知識を得ることを目的とした8つの必修のコア科目を履修します。2年次にはあるべき社会の未来像を描き、それを実現するための戦略を構築し、対外発信することを目指すビジョナリー科目や自身あるいは所属する組織や企業が直面する課題の真の原因を探索し、それらを解決する方策を分析・考案する個人研究などを履修します。


  • 博士課程のカリキュラムは、8つの研究教育分野を柱とする構成をとっています。8つの研究教育分野から自分の研究領域を1つ選択し、経営管理に関する専門科目を履修することに加え、ケースと呼ばれる教材を自ら作成すること、選択した研究領域の総合試験を受験し合格することが、博士論文に着手する要件となっています。


アドミッション・ポリシー(入学者の受入れ方針)



  • 修士課程MBAプログラムの入学試験は、一般・国際プログラム重視・企業派遣者対象の3種類あり、毎年10月上旬と2月上旬の2回に分けて行われています。第1次試験として、志望理由やキャリアプランを中心とした志願者調書による書類選考、第2次試験として筆記試験と面接試験を行っています。受験資格は、原則として大学学部卒業生で、出身学部は一切問いません。職務経歴の有無は必要条件ではありませんが、経営実務に役立つ人材を育成していくため、ビジネスやマネジメントに対する強い問題意識をもつことと、志望理由やキャリアプランが明確であることが求められています。


  • 修士課程EMBAプログラムの入学試験は、所属する企業・団体等の推薦に基づく出願方式Aと個人の出願である出願方式Bの2種類あり、毎年2月上旬に行われています。出願方式Bは第1次試験として、志願調書に基づく書類審査、第2次試験として筆記試験と面接試験を行っています。出願資格は常勤の正社員として通算15年以上の職務経歴を有することです。これはEMBAプログラムが中核人材の育成を目指しており、学生全員にある程度以上のビジネス経験を求めているからです。


  • 博士課程は、経営に関する専門的な研究・教育機関において研究と教育活動に携わる研究者を養成すること、および研究・教育機関以外の専門機関において高度の専門家として活躍する人材を育成することを目的としています。この目的に適う資質のある学生であれば各自の出身大学大学院修士課程の専攻分野を問わず受験することが可能ですが、十分な勉学意欲と問題意識を持つことが強く求められています。


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