修士課程[MBAプログラム] 概要

教育理念

「個としての自立心、他の尊厳を重んずる精神、明確な使命感、卓越した見識、果敢な実行力等を合わせ持つ、優れた革新的リーダーを育成することにより、人間社会の進歩に寄与する。」


KBS MBA = 教育の質² × 量²

不確実な環境で将来を見通し、ビジョンを持って目標を定め、膨大な情報から本質を見抜いて戦略意思決定を行う。ビジネスリーダーには高度な情報分析能力と判断能力が要求されます。そして、自らの分析と判断に基づき、社会と組織を先導することのできる使命感や情熱、リーダーシップが必要です。KBSの国際水準の教育の質と圧倒的な学習量によって、このような多くの素養を身につけることができます。1年次の基礎科目では、マネジメント能力の基盤となる8つの主要領域を実践的なケースメソッドで学び、総合演習科目でそれらを領域横断的・有機的に活用する方法を学びます。2年次には、ビジネス上の強みとなる専門能力を深化させるため、各自のキャリアプランに応じた専門科目群を履修しつつ、少人数制のゼミナールで問題発見・解決能力を磨きます。さらに、国際的なビジネス感覚を養うための各種国際プログラムを用意しています。

LEARN TO LEAD

KBSのカリキュラムは、リーダーとなるための幅広いマネジメントスキルと深い専門性、それらを総合し発展させるための方法論を提供します。

体得できる力


概要

慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)は、わが国初の本格的なビジネススクールとして、1962年に創立されました。1978年には、1年生教育課程を発展的に解消する形で、わが国初の2年制MBAコース(大学院修士課程)を開設し、以来、慶應義塾建学の実学の精神のもと、ケース・メソッドによる実践的な教育を基盤として、時代に応じたビジネスリーダーの育成に努めてきました。
1991年には、経営に関する専門研究者養成を目的とした博士課程を併設し、今日に至っています。

修士課程MBAプログラムは全日制のプログラムです。原則的に週日はキャンパスで授業に出席することが求められます。

修士課程MBAプログラム
専攻 経営管理専攻
入学時期 4月
入学定員 140名(MBAプログラム秋期・春期、EMBAプログラム合計)
授与する学位 修士(経営学)

育成する人材像

経済活動の高度化・複雑化と国際化を背景とし、産業界においては、生産・販売・財務・人事といった経営の諸機能分野で、管理職能の専門化と管理技術の精緻化が進んでいます。このような専門化と高度化が進展すればするほど、これら専門家たちの活動を、組織として達成すべき目標の実現に向かって統合・調整してゆくリーダーにも、一層高度な能力が求められます。
また、情報技術を初めとする技術の進歩は、経済活動のさまざまな可能性を切り開くとともに、人々のライフスタイルを変え、経済活動が満たすべきニーズそのものをも変化させつつあります。さらに私たちには、個々と経済活動を行うに際しても、地球環境問題の深刻化、資源制約の顕在化といったマクロ的な条件への影響にこれまでより一層注意深く配慮することが求められています。
本研究科修士課程は、世界中の人々が密接に影響し合う現代の経済活動において、さまざまな変化を的確に展望し、高度に洗練された専門家たちの活動を統合・調整し、真に価値ある組織的な目標を果敢に実現してゆく、優れた革新的なリーダーを育成することを目的としています。

ディプロマ・ポリシー

修士課程MBAプログラムを卒業するとMBA(修士(経営学))の学位が授与されます。そのためには、基礎科目を原則として全科目、一定以上の成績で習得すること、専門科目を一定単位数以上履修すること、ならびに修士論文の審査に合格することの3つが求められています。海外のビジネススクールでは、ゼミナールならびに修士論文を課している大学は多くないのですが、専門性を身に付けるために、修士論文は不可欠と考えています。また、ケースメソッドによるクラス運営のため、成績不振による進級保留(留年)は認められておらず、1年次の基礎科目で平均点が基準を下回ると、進級することができません。2009年からは、海外のビジネススクールとの間でダブルディグリー・プログラムをスタートし、KBSで1年間、相手校で1年間学び、双方で優秀な成績を修めれば、2年間の学習で日本と海外の2つの学位を取得できる制度が準備されています。

カリキュラム・ポリシー

修士課程MBAプログラムは、2年間フルタイムの教育課程です。1年次には、経営に関する8つの領域に分けて、基礎科目が配置され、全員が必修科目として学ぶことになります。1年次後半から2年次にかけて、それぞれの教育領域ごとに専門科目が配置され、各学生は、自分に必要な科目を選択して履修します。また、2年次にはいずれかの教員のゼミナールに所属し、1年間をかけて修士論文を作成します。多くの科目が事前準備を必要とするケースメソッドで実施されるため、2年間ハードに勉強することが求められるカリキュラムとなっています。経営の基礎を広く学んだ上で、自らの専門を深く掘り下げて学ぶことが、経営実務において極めて大切になるからです。さらに、希望する学生には、海外のビジネススクールに留学し、そこでの履修単位を卒業単位に認定する国際単位交換プログラムが準備されています。

アドミッション・ポリシー

修士課程MBAプログラムの入学試験は、一般・国際プログラム重視・企業派遣者対象の3種類あり、毎年10月上旬と1月下旬の2回に分けて行われています。1次試験として、志望理由やキャリアプランを中心とした志願者調書による書類選考、2次試験として、筆記試験(一般対象のみ)と面接試験を行っています。基礎科目の授業が日本語による討論を中心としたケースメソッドで行われるため、外国人の方には面接時に日本語の能力審査が行われます。受験資格は、原則として大学学部卒業生で、出身学部は一切問いません。勤務経験の有無は必要条件ではありませんが、経営実務に役立つ人材を育成していくため、ビジネスやマネジメントに対する強い問題意識をもつことと、志望理由やキャリアプランが明確であることが求められています。

ナビゲーションの始まり