本科目では、30年後のありたき未来、社会像、業界像を地球全体を視野に入れて思い描き(ビジョナリー)、現在に逆照射(バックキャスト)します。そして、その未来を実現するために求められる企業・組織・個人の価値観、行動原則を考察し、今なすべきことを明らかにしていきます。
上級管理職であればあるほど現実の部門経営への責任は重く、戦略立案にあたっては過去からと現在に至る傾向を将来へ外挿して行動を決める中短期型の「フォーキャスト」型の発想になることが多いです。
本科目では、日常業務の世界では時間を割きづらい超長期の視点を養います。年2回行われる海外フィールド(主に途上国)やフィールド(国内)での実地調査も活用し、現場・現実を直視しつつ超長期への思索を深めていきます。2年次の最後には、多様な業界を背景とする履修者たちが独自に練り上げた、大義ある未来の描写と行動アジェンダを共同執筆し、提言することで世に問います。
履修者の声
- 従来の業務では決して考えることの無かったバックキャスティング的、超長期的な学びであると感じました。
- 従来のビジネスマインドでは到底思いも及ばなかった、社会・環境・地球に配慮する見識に触れ、ビジネスを考える際のものさしが変りました。
- これまで40年後の未来を考えて仕事をしたことが無かったので、この科目を通して仕事へ取り組む姿勢、考え方が変わり、常に長期的視点を持てるようになりました。
- レベルは高い。高いから良く、達成できないレベルだからなお良かったです。修了後、人生を通じて問い続けるべき重要なテーマとなりました。