2022年02月15日
授業科目「経営者討論」は、経営者やビジネスリーダーとしての志、使命感といったマインドセットを身につけるため、毎回企業や組織、各界の多彩なリーダーを講師に招き、登壇者と直接対話することによって、知識やスキルを越えた経営理念について考え抜くことを目的としています。Executive MBA(以下、EMBA)プログラムの選択必修科目として、年8回、金曜日の夜に開設されています。
2021年12月17日(金)に行われた第7回目の今回は、アクサ生命保険株式会社の広報部に所属されながら、ブラインドサッカー(5人制サッカー)でご活躍されている加藤健人様がサッカーボールを携えて登壇されました。
当日は、新型コロナウイルスによる感染症の拡大防止のため、日吉キャンパス協生館内の教室での対面参加とオンライン参加を併用したハイブリッド型の開催となりました。
高校生の頃にレーベル遺伝性視神経症という遺伝性の病により視力を失われた加藤様は、19歳の時にブラインドサッカーと出会い、様々な苦難を乗り越え日本代表選手になられました。そして現在は、ブラインドサッカー選手として活動されながら、社内外でダイバーシティやインクルージョンについての広報活動の様々な取り組みをされていることをお話しいただきました。
また、今回の講演中には、以下のように問題提起をされ、複数回グループワークの時間を取り、グループ単位で議論をした後加藤様と意見交換を行うといったインタラクティブなやり取りがなされました。
授業後半には、教室でのブラインド体験の時間もあり、加藤様の指示のもと、教室で参加した履修者はアイマスクをして参加、オンライン参加者にはその様子をLive中継しながら、サッカーボールのパス、声をかけあっての小グループ行動、アイマスクをした相手に口頭で動作を伝え正確なポーズをとってもらうなど、皆さん集中して取り組まれていました。
加藤様からの講話や問いかけ、ワークショップは、偏った価値観や思い込みをしてしまいがちな自らを省み、多くの気づきと学びを得る貴重な時間となりました。