2024年4月17日

【MBA】2023年度「生産システム設計論」開催報告

2024 年1月18日〜3 月14日にて、株式会社マグトロニクス様(以下、マグトロニクス社)の神奈川第一工場にて標記科目のフィールドワークを実施いたしました。マグトロニクス社の菅正彦社長はEMBAプログラムの第1期卒業生であり、毎年このようなフィールドワークの機会をいただいています。

担当教員である稲田周平准教授・河野宏和名誉教授と14名の受講生で毎週マグトロニクス社の工場に伺い、実際の現場にて様々な作業や工程の観察・分析を行い、学生視点での改善案を提案させていただきました。

マグトロニクス社は主に、工作機械や産業機器用の制御盤、そこに用いられるケーブル等を中心とした精密電材部品の受託事業を行っています。お客様のものづくりを支えるソリューション事業の拡大を目指していく中で蓄積してこられた、お客様の仕様に応じた設計・生産をし、細かい配線を1ヵ所のミスもなく仕上げていく技術と技能は、日本のものづくりを支える製造業の真髄を感じさせるものでした。

マグトロニクス社神奈川第一工場でのフィールドワークは5年目であり、本年度は、各受講生が現場にて見出した「企業成長に向けた課題」について全員で討論した中で、それぞれが着目したテーマごとにグループに分かれてより深い現場観察・インタビュー・分析などを行っていきました。本年度のテーマは「安全性について」「納期と工程管理について」「作業者個人の工夫やこだわりについて」「全体最適実現による不具合防止について」の4つを掲げ、現場での分析、インタビューなどの後、3月14日の成果報告会に向けて提案をまとめていきました。

3月14日の成果報告会には、菅社長を始め、対象工場以外からも多くの方々に参加いただき、提案とそれに対する質疑応答・意見交換を行いました。

フィールドワークを進めていく過程で、会社の方にインタビューし、現場で分析していくと、当初とは異なる課題に気づいたり、グループ内で議論していくプロセスから思わぬアイデアが生まれたり、教室では味わいにくいダイナミズムを体験しました。基礎科目である「生産政策」の授業にて学習したことを、実際の現場で見て、実践する大変有意義なフィールドワーク科目であると同時に、座学で学んだ理論が簡単には実務で通用しないということを痛感する機会となりました。

約2ヶ月にわたり、実際の現場に足を踏み入れて学習する貴重な機会をいただきましたこと、菅正彦社長・飯塚純一取締役・鈴木悦士工場長を始め、マグトロニクス社の皆様にこの場をお借りして心から感謝申し上げます。

M46 岡田浩

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