小泉 洋子

全力でチャレンジした2年間。KBSでの学びと経験は人生の大きな糧


小泉 洋子
慶應義塾大学経済学部卒業。事業会社にて広報/経営企画業務に従事した後、退職してKBSへ進学。在学中はIP制度にてIE Business school(スペイン)へ留学し、卒業後は外資コンサルティング会社に就職。


MBA取得を志したきっかけは?

 入学前、事業会社で広報や経営企画として働いていた際に、企業が直面する課題の広さや複雑さを目の当たりにする一方で、当時の自身の知識や視点では捉えきれない課題や踏み込めない領域があることにもどかしさと悔しさを感じた事がきっかけです。
 自分がもっと企業や周りの人の役にたつめには、広く・深い知識に加えて物事を多面的に見る力、議論をする力等、経験だけでは賄いきれない力を鍛えることが必要だと考えました。様々なオプションを検討した結果、MBAの取得、中でもケースメソッドを用いた実践的な学びのチャンスがあるKBSへの進学を決めました。

卒業して、感じるKBSの魅力はどんなところですか?

 大きく2つあると感じています。
 一つは、ケースメソッドを通じて得られる学びの量の多さと質の高さです。ケースメソッドを用いたKBSの授業では、実際のビジネスケースをもとにディスカッションを通じて授業が展開されていきます。何十ページにもわたるケースを読んで自身の考えをまとめ、意見を述べ、周囲の意見を聞いて、自身の考えを昇華させていく。予習も復習もかなりハードではありましたが、この一連のサイクルを毎日繰り返すことで物事を広く深く考える力や議論する力が鍛えられました。
 もう一つは、先生方や仲間との出会いです。その道のプロである先生方と思う存分ディスカッションしたり、勉強や進路のことを相談できるのはとても贅沢な時間だと改めて感じます。時に厳しくも、いつも親身になって指導してくださる先生方がいたからこそ学びのレベルも深くなり、高い視座で物事を考えられるようになりました。また、KBSで出会った仲間との議論や交流を通じて自身の考え方がとても豊かになったと思います。クラスメイトは年齢も国籍もバックグラウンドも多種多様で、有している知識や経験や考え方も千差万別です。そういった仲間達の存在は大変刺激になりましたし、大人になってから腹を割ってなんでも話せる友人ができたのはとても大きな財産です。

2年時には IP留学をされたとのことですが、チャレンジしようと思ったきっかけは何ですか?

 KBSでの2年間はとにかく後悔の無いよう、興味があることはなんでも全力でチャレンジしようと心に決めていました。かねてから英語力を向上させたいと思っていたことや、自身の目標の一つに「日本が持つ魅力を国内外に伝えたい」という想いを抱き、そのためにも海外から見た日本を自分の目で確かめてみたいと考えていたので、IP留学は絶好のチャンスだと思い挑戦を決めました。

なぜ IE Business School を選んだのですか?

 「授業の内容」と「学校の雰囲気」が大きな決め手でした。「授業の内容」については、自身が特に起業・マーケティング/コミュニケーション・戦略の3分野に興味があったので、これらのテーマが豊富に提供されていて、かつ自分の興味関心とピッタリ合う授業が最も多かったのがIEでした。2つ目の「学校の雰囲気」を留学前に見定めるのは非常に難しいことではありますが、IP留学経験のある先輩方に色々とお話を伺うことである程度雰囲気を掴むことができました。実際IEに留学してみるととても気さくで暖かな雰囲気という言葉がぴったりの学校でした。初めての留学生活は不安なこともたくさんあったのですが、IEの皆様、日本人コミュニティの皆様がとても親切にフレンドリーに接してくださって、留学生活がより実り多きものになりました。

留学までの英語の自主学習はどのようにされましたか?

 入学してからは学校の授業や予習復習がかなり忙しく、まとまった英語の勉強時間の確保が難しかったため、隙間時間を使って勉強をしたり、KBSに設置されている英語専門科目を履修して英語に触れる機会をできるだけ多くするようにしました。英語のスピーキングが伸び悩んでいた際には英語が堪能なクラスメイトが毎週英語のレッスンに付き合ってくれる等、KBSの仲間にもたくさん助けていただきました。一緒に勉強をしたり教えてくれたり、時には叱咤激励してくれる仲間のおかげで、ハードなスケジュールの中でも最後まで勉強のモチベーションを維持することができました。

2 つの学校で学べるメリットはどんなところにありますか?

 2校で学ぶ事ができて、視野と思考の幅をより一層広げることができたと感じています。KBSでは日々のケース授業を通じて体系的に経営理論を学ぶとともに、クラスメイトや先生との議論を通じてかなり深く論理的に物事を考え続ける力を鍛えることができました。IEではelective termだったこともあり、自分の興味に沿ってより実践的な学びを得られたことと同時に、世界中から学びに来ているクラスメイトとの議論を通じて、新たな気づきや視点をたくさん得ることができました。また、慣れない英語での授業やディスカッションやプレゼンテーションは日本での学びとはまた違う苦労もありましたが、それを乗り越えようとすることで新たな力がついたと思います。

現在のキャリアにKBSの学びはどのように活かされていますか?

 卒業後はコンサルティング会社にて勤務しています。KBSで学んだ考え方や理論を軸にして物事を考える機会も多く、2年間の学びを総動員しながら仕事に取り組む日々です。また、2年間で200以上のケースを学んだことで多岐に渡る業界や企業が抱える課題や解決策の引き出しを蓄えられたことは、今後様々な仕事をしていく中でも非常に役立つものだと考えています。

 また、自分が今後の人生で成し遂げたいことや歩みたいキャリアを考える上でも、KBSの2年間は大きな影響を与えていると感じています。しっかりと経営知識の基盤を築けたことや、KBS・留学先での様々な経験や出会いを通じて見える世界が拡がり、自身のやりたいことや選択肢の幅も格段に拡がったと思います。

 この先もKBSでの学びや経験を活かす事ができるかどうかは自分次第だと思うので、これからも様々なことに思いっきりチャレンジをしながら自己研鑽を重ね、KBSでの学びをアップデートし続けていきたいと思います。

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