2024年9月27日
2024年7月22日から24日まで、村上裕太郎ゼミのゼミ合宿が"兵庫のハワイ"とも呼ばれる淡路島にて行われました。
本年は、淡路島に本社の一部を構える人材派遣会社の株式会社パソナグループ様にご案内いただきました。その一部始終の旅行記を村上ゼミのゼミ長・徳生さん(M46・修士2年)に綴っていただきました。
KBS M46 (修士2年)皆木 陽南子
"新幹線止まってます??"
一通のLINEでベッドから飛び起きた。村上さんからだった。
今日は、ゼミ合宿で淡路島への移動の日。現地ではパソナ様への企業訪問も控えている。
そんな中、朝から一つのニュースで持ちきりだった。
「新幹線保守用車両衝突で脱線事故」
よりにもよって、ゼミ合宿初日に...何の因果だろうか。そんなことを考えながら、村上准教授含めゼミ生一同は、各々の戦略で集合場所である新神戸駅へ赴くことに。
飛行機作戦、新幹線飛び乗り作戦、その場待機作戦...
戦略にはメンバーそれぞれの性格が現れ、ビジネスにおいてもピンチの際にどのような決定をするのかを占う結末となった。ここでは、それぞれがどのような戦略を選択したのかは伏せておこう。
そして、皆が無事に新神戸に集合したのは午後6時を回っていた。
そこから一行はレンタカーで淡路島へ。
この日予定していた企業訪問はすべてキャンセルとなってしまったが、パソナグループの渡部様は温かく迎え入れてくれた。
ホテルまでの道中、満月がとても綺麗で、ああ、淡路島って自由で開放的、気候も心もあたたかい島だな、とふと感じた。
村上さんの「見て!月が綺麗だよ!」の無邪気な声が耳に残っている。
波乱の1日目はこれにて終了した。
2日目は、前日キャンセルになってしまったパソナグループ様により淡路島の施設や名所をご案内いただけることに。
まずは「パソナが取り組む地方創生への取り組み」を拝聴した。
創業者である南部様が神戸ご出身ということもあり、淡路島を元気づけたいという想いがあったとのこと。
企業理念である「社会の問題点を解決する」を掲げ、人材誘致型で地方創生に取り組んでいる同社。
東京一極集中による弊害とそれに伴う様々な社会問題と地方の農業問題、これらを同時に解決することが目的だ。
2003年より農業分野の雇用創出事業を展開し、2011~2013年『COCOCALA村(ココカラ村)』プロジェクトが始動した。兵庫県淡路島で音楽家などの芸術家がプロのアーティストとして自立を目指しながら、農業の識も身につける新しい兼業スタイルで若者を育成する「半農半芸」を掲げ、淡路島への移住及び定住を促進し、働き方改革を先んじて行っていたのだ。
また、コロナ禍で音楽活動が制限されていたミュージシャンを雇い入れ、芸術を発信する手助けをする「音楽島プロジェクト」。音楽家をレストランでウェイターとして雇い、生演奏を披露する仕組みも印象的だった。
その後、パソナ様が手がけた施設「禅坊 靖寧」と「のじまスコーラ」を訪問。
「禅坊 靖寧」は、坂茂氏が自然と調和することを目指して建築した禅体験ができる施設である。木の温もりとふわっと時々吹く風を感じることができる。メンバー一同、ここで禅を体験し、心と外界を隔てる壁が溶けていくような体験ができた。
「のじまスコーラ」は、閉校となった小学校をリノベーションした観光複合施設である。パソナ様の地方創生プロジェクトはここから始まった。
ここでは、レストランやお土産ショップが並び、淡路島のアイドルであるアルパカ「ラアル」が待っている。
パソナグループが手がける地方創生事業は、レストラン、グランピング、公園だけでなく近年のアニメや映画をモチーフとしたテーマパークまで揃い、とても幅が広い。そして、働き手が働きやすく、移住・定住がしやすい環境が整っていた。
淡路島西海岸には心と身体、胃袋までも惹きつける最高の瞬間が待っている。ぜひ皆さんも一度訪れてほしい。
急遽の予定変更にも関わらず、温かくゼミメンバー一同を迎え入れていただきましたこと、渡部泰徳様、山下千春様をはじめ、株式会社パソナグループの皆様にこの場をお借りして心から感謝申し上げます。
KBS M46(修士2年)徳生 将