2024年11月05日
2024年9月27日(金) 「経営者討論B」(第4回)が開催され、株式会社ポーラ 代表取締役社長 及川美紀様がご登壇され「ダイバーシティ時代のブランド戦略~ポーラの人的資本経営~」と題しポーラの変遷や及川様がブランドマネージャーの時代から推進されてきたブランド施策を中心にお話を頂戴し、履修者との討論がなされました。
スタートから及川社長の熱い想いがあふれる講話にグッと引き込まれました。これがインターナルブランド戦略を推進し、ポーラ社員に"WILL"を問い続けている経営者の姿であると強く印象に残りました。
ポーラは、今年で創業95周年を迎える長寿企業です。「手の荒れた妻の為に」創業者鈴木忍氏がクリームを作った事が創業のきっかけでした。ポーラが独自価値として定義した「 Science. Art. Love. 」の一つである"LOVE"は、創業から大切にしている想いであり、ビューティーディレクターやエステサロンにおいて美と健康を願う人々への永続的幸福を体現されています。
また、創業者のお言葉として『美しさを販売し、商品に奉仕せよ』というものがあります。「モノ売りではなく、美しさを販売するというコト売りが主である」とのお言葉がとても力強く、印象的に残りました。「コト売り」をポーラとして実現していく為に、社員一人一人にWILLを問い続ける。一人一人がポーラファンとしてその魅力を自立的に発信していく。その一つとして、お客様の美しくなりたい気持ちに寄り添う為に、リアルを重視して直接LOVEを届けている。これらが、対面販売を中心に女性のビジネス進出を支援し、D&Iから地方創生を推進するポーラの要諦ではないかと、私は考えました。
入社以来、地方エリアでの売上減少に苦しまれ、業績回復時でも競合他社に比べて利益面で課題があるなど、社員やビューティーディレクターたちの憂いの表情に、外向きのマーケティングや販売戦略を推進していく為にはインターナルブランディングがより重要だと捉え推進された及川社長の人的資本経営を心から素晴らしいと感じました。
講義後には、縮小する国内市場での戦略や、ポーラのD&Iや個性活躍の具体的な取り組みなど、充実した討論が繰り広げられました。多くの気付きを得た履修者たちは、授業後の振り返りでも、再び活発な議論を展開し、大いに盛り上がった1日となりました。
E10 大箭