2025年04月16日

【MBA】株式会社福寿園 福井正興社長による特別講演「茶と山城と9代目」が開催されました。

 2025年4月2日(水)、KBS専門科目「マーケティング戦略」の一環として、株式会社福寿園の9代目代表取締役社長である福井正興様をお招きし、特別講演「茶と山城と9代目」が開催されました。福井社長は、この講演のために京都から日吉までお越しくださり、大変貴重なお話を聞かせてくださいました。

 株式会社福寿園は1790年(寛政2年)に京都府山城で創業した、200年以上の歴史を持つ日本茶の老舗企業です。長年にわたり、日本茶の伝統を守りつつも常に革新を重ねており、茶業界のリーダー的存在として知られています。本講演では、福井社長ご自身のキャリアや茶業界の現状と課題、そして福寿園が取り組む新しい挑戦について幅広くお話しいただきました。

 ご講演では、福寿園の伝統と革新を融合させながら日本茶文化を世界に発信し続ける同社の取り組みを数多くご紹介頂きました。
また創業地である山城地域の歴史や、江戸時代後期の茶の輸出が地域発展にいかに寄与したか、さらには明治時代以降の国内市場の変遷や小売業へ展開するまでの経緯など、業界の歴史的変遷にも触れていただきました。この歴史的背景を踏まえた同社の発展の歩みは、参加者にとって非常に興味深いものでした。
 また、福井社長のキャリアに関しては、ご自身が9代目として家業を継承するまでの経緯や経験、家業を引き継ぐことへの率直な想い、そして経営者としての熱意を詳細に語っていただきました。

 さらに、KBS専門科目「マーケティング戦略」受講者は今後約2か月間をかけ、株式会社福寿園様に対し、同社の課題を解決し成長を更に持続させるためのコンサルティング提案を行います。今回のご講演の中では近年の茶市場動向と現在同社が直面する課題についても明確にお話頂き、今後の活動の土台としてとても理解を深める機会となりました。

 参加者からは、「福寿園の革新的な取り組みと伝統を守る姿勢のバランスが大変参考になった」、「お茶を通じた文化的価値の発信に感銘を受けた」、「福井社長の経営者としてのリアルな経験談が非常に学びになった」など、多くの感想が聞かれました。

 最後に、今回の貴重なご講演をいただいた福井正興社長、株式会社福寿園の皆様に、慶應義塾大学ビジネス・スクール一同、改めて心より御礼申し上げて開催報告といたします。

慶應義塾大学ビジネス・スクール MBA47期一同
(文責:長野)

福井社長によるご講演

ナビゲーションの始まり