2014年07月29日
2014年度1学期も終わりの7月5日から13日にかけて「アジアビジネス・フィールドスタディ」の企業訪問・研究が中国・北京で行われました。この授業は清華大学(中国)、KAIST(韓国)、KBS(日本)の3か国のMBA生が参加する合同授業で、第3回目にあたる今年度は、ホスト校である清華大学の主導で中国企業を訪問し、そのビジネスモデルと戦略、グローバル市場における展望と課題を議論しました。
今回はIT企業や物流企業を中心に、7つの企業と組織を訪問しました。対象は、China Postal Express & Logistics Co., Ltd(中国郵便)、Airport City Development Co, Ltd(航空貨物)、Baidu.com(IT企業)、Jingdong.com(Eコマース)、Qunar.com(旅行仲介)、x-lab(清華大学インキュベーションセンター)、 798 Art Campus(現代アート拠点)です。
私達学生は3校混合のチームを編成し、担当企業の事前分析、質問表作成を行った上で、企業訪問に臨みました。企業訪問では、戦略論や文献データからは分からない、現場でのビジネスに対する熱意を実感するとともに、質疑応答では各チームが積極的に発言を行い、活発な議論を行いました。
圧倒的な国内市場ボリュームを土台に急成長する中国企業からは、物流インフラや提携規模などネットワークの重要性、そして政府・都市・企業・大学など他の組織と手を組み新たなビジネスやイノベーションを起こすことが、中国市場はもちろんグローバル市場展開における原動力の要素であると学びました。
現地での最終講義においてKAIST のPark教授から、3か国の価値観の違いや文化を尊重する重要性と、リーダーとして前に出るばかりではなく、一度立ち返り、人々を尊重し、教えを請う大切さなど、欧米とは違うアジアの考え方に沿ったビジネスやグローバル展開が求められることを教授いただきました。一週間以上の共同生活を通して深まった各校の友情と各国の相互理解により、将来、自国経済をリードするMBA生にとってゆるぎない強い絆を築くことができました。
修士2年(M36)
泰平苑子