2022年11月24日

学生トピックス
Executive MBAプログラム発のスタートアップ・ギルドヒーローズ社のイノベーター育成プログラムが 熊本県・上天草市のSDGs普及啓発事業に採択されました。

~熊本県立上天草高校の学生を対象に、2022年12月から実証実験を開始します~

 慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)のExecutive MBA(EMBA)プログラム第7期生から生まれたスタートアップ企業である株式会社ギルドヒーローズのイノベーター育成プログラムが、熊本県・上天草市のSDGs普及啓発事業(※1)に採択され、熊本県立上天草高校での実証実験を行うことが決定しました。同社は今後、第5期生が出版した共著『VISIONARY 14歳の特別授業』を教科書として活用しながらトレーディングカードゲームを軸とした独自の起業家育成プログラムを提供していきます。(※2)

 本イノベーター育成プログラムでは、多数のマネージャー・経営人材として活躍しているEMBAプログラム在学生や修了生を講師として招き、EMBAプログラム修了生が2年間かけて執筆した共著『VISIONARY 14歳の特別授業』(※3)を教科書として、理想の未来(=ユートピア)と最悪の未来(=ディストピア)について学び、理想の社会の姿から逆算する視点を身につけます。その後、高校生自身が提携企業に取材し、実例から「アントレプレナー」としてビジネスと社会の結びつきを理解していきます。最後に、カードゲームデザインを手掛けたギルドヒーローズ社のクリエイターたちが講師として参画し、提携企業の事業活動をキャラクターや物語で " 見える化 " する「アートプレナー」としてのクリエイティビティを身につけていきます。

 

 今後もKBS EMBAプログラムは、地方経済総合研究所・肥後銀行・上天草市・上天草高校とギルドヒーローズ社による産官学の連携を深め、上天草市の地方創生に取り組んでまいります。

※1:選定についての上天草市のプレスリリース(2022年6月3日)

※2: PR TIMES掲載 株式会社ギルドヒーローズのプレスリリース(2022年11月24日)

※3: 『VISIONARY 14歳の特別授業』の出版についてKBSのプレスリリース(2022年3月24日)


本プロジェクトとKBS EMBAプログラムとの関わりと貢献

 本イノベーター育成プログラムは、EMBAプログラム、自治体(熊本県上天草市)、上天草高等学校、そしてEMBA生によるスタートアップ企業の相乗効果でSDGs教育の普及発展を推進するものです。

 EMBAプログラムの国内フィールド科目「熊本県における地域創生プロジェクト」担当グループの提言をきっかけに、地方経済総合研究所及び肥後銀行の連携、またEMBA生の貢献と尽力により、上天草市が政府のSDGs未来都市に選ばれ、産官学のプロジェクト始動を果たしています。


EMBAプログラム国内フィールド科目担当教員より

 「慶應ビジネス・スクール Executive MBA 課程の中心プログラムの一つである『フィールド』科目(地域経済や企業経営の支援をする実地活動)から、このような産官学連携のSDGs教育プロジェクト、ひいては地域経済を活性化する活動が始動することは、時代をけん引する経営者育成を目指す当校にとって願ってもない成果であり、期待しています。
 関係各位の熱い思いが形になって現れたものであり、深く感謝いたします。

EMBAプログラム国内フィールド科目担当教員
岡田 正大




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