第121回経営幹部セミナー 開催報告

第121回経営幹部セミナーは、2019年10月30日から11月9日まで下田東急ホテルで開催されました。陽光あふれ11月初旬とは思えない暖かさの伊豆の地に、総勢70名(平均年齢45.8歳)の受講者が集まり、11日間共に学習と活発な議論を行いました。

期間中丸1日は個人研究日で授業がありませんが、初日と最終日を除く8日間は、午前・午後1ケースずつ合計16ケースの授業が行われます。1ケース 2~3時間はかかるという予習を各自で行い、まずは5~6名のグループでディスカッションを行います。その後、全体を2つのクラスに分けたディスカッションを教員も交えて行います。ホテルの周囲に繁華街も無く勉学にはもってこいの環境ともいえる下田の地で、10日以上も缶詰になる経験はなかなかありません。授業後は業種や業務内容の全く異なる受講者同士で交流を深めておられました。もちろん、自習室で夜中まで翌日の予習に取り組む受講者も見られました。振り返ってみると、11日間はあっという間だったという声が多く聞こえました。

授業は、経営環境、会計、マーケティングなどビジネス・スクールの基本となる8領域から幅広いテーマのケースを用いて行われます。それぞれのケースで受講者ごとに違った学びがあったようです。特に数値を扱う、会計や情報・意思決定のケースでは、ケース内の数値情報や分析に必要な手法に触れたことがない受講者も少なくありません。今年度は、村上裕太郎准教授が初学者向けに会計分析の補講を、渡邊直樹准教授が統計分析の質問時間を設けました。このような、受講者の自学自習をスムーズに進めるための工夫も好評でした。

最終日には、仕事と勉学を両立させ、本学大学院経営管理研究科修士課程(EMBAプログラム)を修了した青山氏と渡邉氏が講演とパネルディスカッションを行いました。ケースを題材に、自分がどのように分析し行動するかを考えること、異業種の同級生ならどのように考えるだろうかと想像することは、「シャドーボクシング」を続けて試合に備えるのと同じだという演者の言葉には、多くの受講者が深く頷いていました。
本セミナーでの学び、受講生同士のつながりを継続・発展させ、実務で少しでも生かしていくことを願い、本セミナーの報告とさせていただきます。

第121回経営幹部セミナー 主管 後藤 励

活発な議論が繰り広げられた
グループ・ディスカッション

晴天の下での心地良い体操の時間

セミナー概要

開催日時 2019年10月30日(水)~11月9日(土)
会  場 下田東急ホテル
日程表

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