第124回経営幹部セミナー 開催報告

第124回経営幹部セミナーが、2021年8月29日(日)から9月4日(土)まで、オンライン形式で開催されました。例年は京都東急ホテルで開催されていますが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況下で多くの方々がホテルで合宿することのリスクを考え、通学(前半日程)とオンライン形式(後半日程)での開催を予定していたところ、緊急事態宣言が発出されたため、全日程オンライン形式での開催となりました。日常においてもリモートワークなど様々に働き方が変わる中でしたが、14社29名の方々にご参加いただき、毎日活発なグループ・ディスカッションとクラス・ディスカッションが行われました。
2021年度から経営幹部セミナーは、受講される方々の職場での業務調整を行いやすくするため、期間中に一日設けていた個人研究日(授業のない日)をなくす等、期間を短縮しました。また、プログラムの一部を変更し、期間中に2回のレクチャーを入れ、以前よりも短期で濃密に学習していく形を採用しています。今回は、総合経営、会計管理、経営環境、生産政策、マーケティング、組織マネジメント、情報・意思決定、財務管理という経営各領域から13ケースの討議(オリエンテーション含む)と、組織マネジメント、財務管理領域のレクチャーが行われました。受講者の皆さんには、1週間にわたってクラス終了後の夕方から翌日のケースの準備をしていただく日々が続くという少しタフなスケジュールでしたが、皆さんがしっかりと個人研究で準備され、グループ・クラスともに活発に発言されたことが強く印象に残っています。

今回は完全オンライン形式での開催となったため、対面形式で得られる受講者同士の交流という点に、どうしても例年と異なる部分があると心配していました。合宿形式のセミナーにおいては、同じ釜の飯を食い、時には時間を忘れて異業種の方と話し合う経験も大きな魅力で、そうした交流から得られる気づきや学びも大切な要素です。今回はオンライン形式のセミナーであったため、初日の自己紹介交流会、途中での意見交換会、終講懇親会を開催することで、可能な限り交流を促進すべく努めました。
一方で、参加された皆さんがグループやクラスで活発に発言され、オンラインでも対面に近い形の議論が展開されたと思っています。コロナの時代を嘆くのではなく、オンラインだからできる学びをより充実させることの大切さと、対面で実現できる交流の価値を改めて考える機会になったと考えています。

参加いただいた皆さんが、学んだ内容を発展させて今後の実務に応用されること、セミナー修了後も意見交換を続けられること、環境が好転して対面で交流する機会が実現できることに期待しています。

第124回経営幹部セミナー 主管 河野宏和

セミナー概要

開催日時 2021年8月29日(日)~9月4日(土)
会  場 オンライン形式(Zoom)
日程表

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