2024年12月23日
2024年10月5日、KBSの齋藤卓爾教授ゼミと早稲田ビジネススクール(以下、WBS)の根本直子教授のゼミ(修士論文指導、演習指導受講者)との合同ゼミを、早稲田大学早稲田キャンパスで実施しました。
きっかけは、2024年7月に熱戦が繰り広げられたKBSフットサル部慶早戦の場。
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齋藤ゼミのゼミ長を務める山本興陽より、WBSに「ガバナンス関連のゼミと合同で勉強会をしよう」と声を掛けたことで、今回の開催につながりました。
今回の合同ゼミでは、KBSとWBSそれぞれから企業ガバナンスに関連する議題を持ち寄り、事前に共有。当日は、両校共にプレゼンテーションで簡潔に論点を説明し、3つのグループに分かれてグループディスカッションを行い、その後全体で意見交換・両教授からコメントをもらうという形式で進みました。
先攻はKBS齋藤ゼミから。「小林製薬の紅麹問題」をテーマに、ファミリー上場企業経営者の責任の取り方のあるべき姿や、社外取締役に求められる役割についてのディスカッションを実施。
後攻のWBS根本ゼミはビッグモーターと絡んだ「SOMPOホールディングスの不正問題」をテーマに、どうすれば顧客からの信頼を回復できるかなどの点について議論がなされました。
参加学生数は、KBS 4名に対し、WBSは15名で人数的には圧倒的に不利な状況でした。その上、WBSは全員夜間主プロフェッショナルファイナンス専修であり、現役のファイナンスパーソンたちを相手にWBSの本拠地で戦うという完全アウェイな状況はいささか不安ではありました。しかし、互いにガバナンス、ファイナンスを学ぶ者同士でディスカッションをしたところ、建設的かつ刺激的でとても楽しく、あっという間に時間が過ぎ去り、有意義な体験となりました。
また、日頃メディア等でもガバナンス問題へのコメントを寄せている齋藤先生や社外取締役等も歴任されている根本先生より生の声をいただけたことは、私たち学生にとって有意義で貴重な機会でした。
終了後は、早稲田キャンパス付近で懇親会も行い、ガバナンス慶早戦の振り返りや、修士論文の悩みの共有など、ざっくばらんに情報交換を行いました。
KBSの齋藤卓爾教授は、「KBSとWBSの学生が同志であることを確認できる素晴らしい機会でした。これからも切磋琢磨していきたいですね」と振り返ります。
WBSの根本直子教授は、「皆さんの多様な発想、リサーチ力、深い分析に感銘を受けました。懇親会では、他の学校の雰囲気を知ることができて新鮮でした。今後もぜひ交流の場を広げていきたいですね」と力を込めます。
今回は『慶早戦』と銘打っておきながら勝ち負けは特段つけていません。両校は日頃互いにライバル視していることもあるかと思いますが、互いに切磋琢磨できる良い相手であるとも言えます。今回の"ご縁"を大切にし、共に成長していけるよう、今後も何らかの機会を設けていけたらよいなと考えています。
M46(現修士2年)齋藤卓爾ゼミ
田口卓、松本優子、グカ、山本興陽