2025年05月02日
2025年3月5日(水)、丸紅株式会社コミュニケーションラウンジOasisと共催し特別イベントを開催いたしました。
【イベント概要】
第一部:2024年度KBS委員長杯上位チームによるビジネスピッチ
第二部:KBS准教授芦澤先生×Ph. D吉成様によるパネルディスカッション
第三部:懇親会
【コミュニケーションラウンジOasisとは】
「丸紅グループ社員とお客様との新たなコミュニケーションの創出」および「社内外の知が集結するオープンイノベーションの促進」を目的に、丸紅東京本社内に設立されたオープンコミュニケーションラウンジです。
日常的なリモートワークや共同作業における活用の他、定期的にビジネスイベントを開催しています。
本イベントはKBS×Oasis共同開催にて企画され、KBS学生約20名、丸紅グループ社員約20名、一般企業社員約10名の総勢約50名の参加のもと開催されました。
【第一部の様子】
第一部では、2024年度KBS委員長杯3チームによるビジネスピッチが行われました。各チームには、実際に関連領域で業務に従事する参加者などから鋭いコメントが寄せられ、議論が行われました。
KBSの学生にとって、自らのアイデアを実務家に直接ぶつけることができる貴重な機会となりました。
【第二部の様子】
第二部では、博士(社会科学)の吉成雄一郎様と経営管理研究科 芦澤美智子准教授による「総合商社の経営」をテーマとしたパネルディスカッションが行われました。
吉成様は、大手総合商社にて勤務される傍ら大学院大学至善館特任教授や早稲田大学非常勤講師を勤められるなど、実務とアカデミアの両面から総合商社のビジネスモデルに精通されておられます。
総合商社は、日本にのみ存在するという特異性を持ちながらグローバルに多彩な事業を展開しています。総合商社のビジネスに対しては、取り扱う商材やサービスが非常に広範囲にわたる一方、コングロマリットディスカウント(事業多角化による負のシナジー効果)が発生しているという見方も存在します。
パネルディスカッションでは、総合商社の過去と現在の分析をもとに、高度に多角化した結果としての競争優位性とコングロマリットディスカウントをプレミアムに変える為の視座について多くの議論が交わされました。
アカデミックな分析によってビジネスモデルを俯瞰するという視点は、実務に携わる丸紅グループの社員だけでなく、KBS生にとっても非常に有意義な議論となりました。
参加者の声を一部ご紹介します。
【選択と集中をしない、という選択肢をアカデミックに分析されていたため、商社のビジネスモデルが腑に落ちました。総合商社パーソンとして希望の持てるお話を聞かせて頂き、非常に勉強になりました。ありがとうございました。】
【日本はアジアで一番大人が学ばない国である。実務に携わりつつ、常にインプットを行い、さらにアカデミックに昇華されている吉成様の姿勢を忘れずに、常に勉強し、アカデミックに触れ、FACTに基づく姿勢を保ち続けたい。ありがとうございました。】
最後となりますが、パネルディスカッションに登壇頂いた吉成様、本イベントにご参加頂いた皆様、企画運営を実施していただきましたコミュニケーションラウンジOasisの皆様にこの場をお借りして感謝を申し上げます。
慶應義塾大学ビジネス・スクール MBA47期 一同
(文責:生井)