2025年05月29日

【EMBA】 2025年度フィールド科目 活動報告

 

 今年度のフィールド科目は、徳島県の地方創生と、軸継手国内トップシェアを有す伝動・制御機器の総合メーカーである三木プーリ株式会社様の2チームにわかれて活動しました。フィールド科目は、EMBAの1年次に学んだコア科目8領域の学びと気付きを活かして、地域や企業の発展に貢献する分析と提言をまとめる必須科目です。

 三木プーリチームでは、営業マーケティング、生産技術、設計開発、海外事業、人事組織の5グループに分かれて会社分析や事前質問の準備を行い、それをチーム全員で共有した上で、山形県米沢市の「三木プーリ米沢株式会社」と「三木ベルテック株式会社」、そして神奈川県座間市のテクニカルセンターと「三木プーリ相模株式会社」を訪問して、実地見学とインタビューを行いました。

 現場で働く従業員の皆様の家族的で温かく、勤勉実直で、気持ちよく挨拶してくださる姿と、生産技術を磨き、生産性と収益性改善に取り組む様子を拝見し、訪問前に充分には把握できていなかった良い点や強みなどの無形資産に気付くことができました。また、社長や副社長、専務の経営トップによる全面的な支援のもと、トップ、ミドル、現場の様々な階層の方々にインタビューを行うことで、会社の状況や課題を多面的に把握する学びを体験することができました。それと同時に、現場を見ずに、会社資料や財務諸表だけを分析し、様々な仮説を立てて描く会社像だけで判断することの危険性に、改めて気付くことができました。これは、1年次のケースメソッドによる教室での議論とは違った、貴重な経験と学びになりました。

 現地訪問初日には、予定していた電車が、途中駅で突然運休になる不測の事態が発生しましたが、皆で連携して別ルートで米沢入りし、臨機応変に道程を楽しみました。また、米沢では、上杉神社や人繊発祥の地を訪れたり、米沢牛や米沢ラーメンを食べたりと、時間と手段を工夫して見学以外にも見識見聞を拡げることができました。拠点の見学を終え、雪解け水の豊かな流れを湛える最上川沿いに満開を迎える桜並木に心を洗われながら、帰路に就いたことも、忘れられない思い出となりました。そして、実地調査から戻った翌日には、今後の深掘り調査や、その先の実りある提言に向けて、チームで議論しました。

 最後になりますが、業務時間内外に、見学と取材のご対応をしてくださった、三木プーリ米沢株式会社、三木ベルテック株式会社、三木プーリ相模株式会社の皆様と、このような学びの機会をくださった三木プーリ株式会社の社長および従業員の皆様に、あらためて心より御礼申し上げます。

E10 チーム三木プーリ

ナビゲーションの始まり