2025年12月15日

太田ゼミでは、2025年11月10・11日に台湾・台北で開催されたAsian Academic Accounting Association Annual Conference 2025(以下、FourA学会)に、ゼミ生・博士課程学生あわせて11名で参加しました。FourAはアジア地域の会計学研究者が集まる国際学会で、査読を通過した論文の発表や、各国の研究者との議論が行われます。
今回の学会参加は、3月の顔合わせのゼミで「今年はFourA学会に出てみよう!」と盛り上がったことがきっかけでした。勢いで決まった挑戦でしたが、ここから研究の質とスピードが求められる日々が始まりました。論文締切が7月15日と早いこともあり、今年のゼミは通常の輪読型ではなく、分析を行いながらその意味を学ぶスタイルへシフト。また、発表者にはゼミ生1名に対して博士課程の方1名が付き、論文作成を二人三脚で進めました。さらに英語が苦手な私は、発音の確認を英語専攻であった妻に手伝ってもらうなど、周囲に存分に頼りながら準備を進めました。
KBSでは幾度もプレゼンを経験してきましたが、学会当日の海外で英語による発表は普段とは違った緊張を伴いました。ただ、自然な発音ができないことに卑屈にならず、スライドを指し示すなどして、できる限り堂々と伝える姿勢を心がけました。質疑応答では、参加者から「テーマ設定が非常に面白い」と声をかけていただき、「ここを深掘りするとさらに良い研究になる」という具体的な助言も頂戴しました。
またインドネシアの研究者からは、同国の証券市場の制度や投資家の感覚を前提とした質問を受け、国・地域によって株式市場の捉え方が大きく異なることを改めて実感しました。国際学会だからこそ得られる視野の広がりであり、研究テーマを越えた刺激となりました。
一緒に参加したゼミ生からは、こんな声も寄せられました。
「私にとっては初めての国際学会、さらに海外での英語発表ということもあり、当初は緊張と不安が大きかったのですが、二日間を通して中国語でいう"志同道合"――同じ志を持つ仲間との出会いを実感することができました。
会場では国籍も言語も異なる参加者の方々が、研究に対して真剣に意見交換したり、質問し合ったりする姿勢から、"国境や言語を越えて、会計研究に向き合う情熱は共通なんだ"と感じました」
さらに、他セッションで太田先生が鋭い質問を投げかける姿を拝見し、普段ゼミで受けている助言のレベルの高さを改めて認識しました。自分の研究が前に進む背景には、日々の議論と適切なアドバイスの積み重ねがあることを強く実感しました。
今回のFourA学会参加は、「査読付き論文を海外学会で発表する」という、これまでの人生では得ることのなかった貴重な経験でした。多くの方の支えがあって到達できた挑戦であり、太田ゼミに所属していなければ決して得られなかった学びの連続でした。今後は、修士論文の完成に向けて研究を深めることはもちろんのこと、「困難に思えることでも挑戦してみる」、この姿勢を、これからも持ち続けていきたいと思います。


文責:M47 太田康広ゼミ 村上孝裕
