2016年08月01日

学生トピックス
2016年度「アジアビジネス・フィールドスタディ」開催報告

 今回で5回目の開催となるアジアビジネス・フィールドスタディ(CKJ)は、韓国・ソウルにて7日間にわたって行われました。清華大学・KAIST・KBSの3か国から総勢36名のMBA生が参加する本プログラムでは、各校2名ずつ計6名のグループを作り、韓国企業のビジネスモデルや戦略の分析を行いました。
 今年度は、“Hidden Champion”というテーマの下、対象となる韓国企業6社を訪問しました。 “Hidden Champion”とは、グローバル市場においてトップレベルの売上を誇りつつも、認知度が低い企業を指します。
 各グループは、まず担当企業について入念な事前調査を行います。企業訪問では創業者と直接議論する機会も設けられ、成長を続ける企業の勢いや創業者の熱意を直接感じることができました。どの企業からもCKJプログラムを歓迎する雰囲気が感じられたことが嬉しく、帰り際にお土産まで頂き、最終日のプレゼンに向けてモチベーションが高まりました。そして企業訪問で得た情報をもとに、さらにグループ内で議論を重ね、更なる発展に向けた提案を練り上げていきます。
 グループ内の議論は英語で行われますが、参加者全員が英語を流暢に話せる訳ではありません。しかし、言葉が通じないときは作図をする等の工夫をし、相手に伝える努力を怠りませんでした。また、質の良い議論をするためには、各国の価値観や文化を尊重しつつ、忍耐力をもって接する姿勢が重要であると学びました。
 個人的に印象的だったのは、母国語と英語以外の言語を話せる生徒の割合が多く、彼らが議論のハブ的な役割を果たしてくれた点です。言語は単なる道具でしかありませんが、今後、ビジネスがますますグローバル化する中で、言語習得の重要性を再認識する機会となりました。夜になると、ホストであるKAIST生が毎晩のように、観光地や美味しい食事に連れていってくれました。この時ばかりは、英語の得意不得意に関係なく、一緒に楽しい時間を過ごしました。
 現在、中国・韓国・日本の関係性は複雑になっておりますが、7日間の濃密な時間を共に過ごしたことで、バイアスを取り払い、新しい友人を得ることができました。本プログラムを通じ、異なる文化・価値観を持つ相手と、いかに良い関係性を構築し、協力し、質の良いアウトプット行っていくかという実践を積むことができ、非常に有益な機会となりました。

修士課程2年(M38) 金田 有加

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