馬場 佳子 君


馬場 佳子
よこはま都市未来研究所 代表
2017年 経営管理研究科修士課程(EMBA)修了

EMBAで学び始めて早1年半、当初は仕事と家庭の両立に加え、授業の準備や宿題に追われて必死で授業に出席しながらも、週末に日吉へ通うことが待ち遠しくてたまらない日々でした。「今日は一体、どんなことが取り上げられ、どのような展開になるのだろう」、「自分はそこで何を感じ、学ぶのだろう」、そんなワクワク感でいっぱいでした。未知の分野も多く、基本的な用語の理解にさえ四苦八苦したこともありましたが、先生方のご指導はもちろん、全く異なる分野や業界で活躍している同級生達が、共に助け合い、より深い学びを得てきています。そして何より、多くの仲間と共に過ごす時間は、心も体もリフレッシュさせてくれ、自らの成長を実感させてくれています。

1年目は、企業経営に必要な理論やフレームワークを学び、2年目では、それらを活かした実践的な授業が展開されていきますが、特に、学生と教員が意見の交換をしながら進めていく授業スタイルは、まさに経験豊富な学生からなるEMBAならではのプログラムです。例えば、「国内フィールド」科目は、実在の企業を訪問し、従業員と交流を図りながら企業理解を深め、企業の問題点や解決方法等を検討し、経営者にフィードバックします。また、「海外フィールド」科目では、自らの問題意識に基づいて内容をアレンジし、2015年に訪問したオランダでは、多くの企業や公的機関のリーダー達とインタラクティブな会合を通じて、貴重かつ至極の経験を得ました。この他、選択必修項目の「経営者討論」や、外部講師によるグローバルリーダーのためのコーチング等も、より広い視野やより高い視座への道しるべとなっています。

私は企業派遣ではなく、個人で出願し入学しましたが、2年目に入る直前に、会社を離れて独立しました。これまでずっと思い描きながらも、確信が得られずに何となくもやもやしていたことが、はっきりと頭の中で整理され、見えてきたのです。迷いが確信に変わったからであり、この1年間の経験が大きかったと思っています。

人によって学びたいもの、学ぶべきものは違うと思いますが、優秀な仲間とともにそれぞれが必要なものを学び取り、積極的に活かしていくこと、それこそがEMBAの醍醐味だと思っています。

ナビゲーションの始まり