修士課程[MBAプログラム] カリキュラム

履修案内・時間割 講義要綱

「独立自尊」のビジネスリーダーへ

KBSが重視するのは、単なる経営技術の専門的教育ではありません。企業の進むべき方向を確立し、その目標の合理的実現に向かって各職務・部門の活動を最高度に発揮させる「総合的管理能力」を育成するための教育・訓練です。授業の多くはケースメソッドで行われます。幅広い知識を得るだけでなく、教員・学生同士が相互に教え合い議論することを通じて、自身の意思決定に真摯に向き合い、かつ他者の考えを尊重する「独立自尊」のビジネスリーダーを目指します。

KBSでの濃密な2年間で新たな自分を発見する

修士課程MBAプログラムは、2年間フルタイムの教育課程です。1年次には、経営に関する8つの領域に分けて、基礎科目が配置され、全員が必修科目として学ぶことになります。1年次後半から2年次にかけて、それぞれの教育領域ごとに専門科目が配置され、各学生は、自分に必要な科目を選択して履修します。また、2年次にはいずれかの教員のゼミナールに所属し、1年間をかけて修士論文を作成します。多くの科目が事前準備を必要とするケースメソッドで実施されるため、2年間ハードに勉強することが求められるカリキュラムとなっています。経営の基礎を広く学んだ上で、自らの専門を深く掘り下げて学ぶことが、経営実務において極めて大切になるからです。さらに、希望する学生には、海外のビジネススクールに留学し、そこでの履修単位を卒業単位に認定する国際単位交換プログラムや、KBSと提携校で1年間ずつ学び、2つのMBAが授与されるダブルディグリー・プログラムが準備されています。

カリキュラム

履修案内・時間割

全日制です。1年目基礎科目は、月曜日から金曜日まで週5日、朝9:00から16:30まで、毎日時間割に沿ってグループ(約10名)やクラス(約50名)討論に参加します。また学期毎に中間テスト、期末テストがあります。2年目は選択科目が増え、ゼミナールと修士論文の執筆、国際単位交換プログラム(IP)への参加などが含まれます。放課後は翌日のクラスに備えて予習が欠かせません。これだけの時間を学友、教員と過ごすことで、一生続く人的ネットワークを築くことができます。こうして得たさまざまな出会いを通じて自身の世界を広げ、今まで気付かなかった能力・可能性を発見することになるでしょう。

基礎科目 - 総合的経営管理能力の基本となる主要8領域を学ぶ必修科目

KBSでは、総合的経営管理能力の基本となる主要8領域を1年次に徹底的に学びます。そして、その方法は講義中心ではなく、ケースメソッドによります。それは、経営の原理原則だけに依存せず、そこからは予測できない要因も含めて自ら分析し合理的な意思決定を下す訓練をするためです。1学年100名を2クラス、12グループに分け、月曜日から金曜日まで週5日、朝9:00から16:30まで、毎日時間割に沿ってグループ討論やクラス討論に参加します。また学期毎に中間テスト、期末テストがあり、放課後は翌日のクラスに備えて予習が欠かせません。

科目一覧

  • 会計管理

    経営の計数管理に不可欠な会計情報について、簿記や財務諸表等の基礎知識および財務比率や管理会計手法などの分析能力を身につけます。

  • マーケティング

    顧客が真に求める製品やサービスを作り、届け、その価値を表現し、そして伝達する、効果的マーケティング手法を学びます。

  • 経営科学

    情報と論理的思考を駆使して経営課題の解決や意思決定の質を高める定量分析の具体的な方法論、および合理的な意思決定手法について学びます。

  • 組織マネジメント

    経営者として組織をいかにマネジメントするか、「組織における人間行動(ミクロ組織行動)」と「経営における組織と戦略(マクロ組織行動)」の2つの視点から学びます。

  • 経済・社会・企業

    人・組織をとりまく外部要因に対する理解を深め、外部環境変化に対する企業・組織経営のあり方についての判断能力を養成します。

  • 財務管理

    ファイナンスと経営財務の基礎、企業価値評価手法、資本コスト算定、経営戦略の手段としての財務戦略やM&A、企業再生等について学習します。

  • 生産政策

    企業活動において製品やサービスを提供する「生産・供給機能」とそのためのオペレーションに焦点を当て、課題を発見・分析・改善する視点を養います。

  • 総合経営

    企業の経営政策・戦略上の諸課題について、トップ・マネジメントの視点に立って戦略立案並びに実行を指揮するための方法論を学びます。

専門科目・自由科目 - 多彩な専門科目を通じて専門性を強化する

個々の学生は専門領域を深めるための科目を選択し、修了に必要な単位数を取得します。KBSでは実務家教員による科目やフィールドワーク科目など、実践的な経営課題を解決するために必要とされる年間60科目以上の多種多様な科目を提供しています。これ以外に慶應義塾大学他研究科・学部設置の科目も自由科目(修了単位に含まれない)として履修することができます。

総合演習科目 =「ビジネス・ゲーム」

自分の経営管理能力のレベルを判断する

実際の日本の鉄鋼業をモデル化したビジネス・ゲームを行います。第1学年の12月に、2泊3日の合宿形式で行われるこのビジネス・ゲームは、参加者が8〜10人単位で企業1社を構成し、各社が同一市場で事業業績の向上を目指して激しい競争を展開する、いわゆる模擬経営の場です。経営環境は刻々と変化するので、経営の転換点を的確に把握し、営業・製造・研究開発・資金・人員配置などについて総合的判断、的確な経営計画の策定、そしてその実行が常に求められます。
基礎科目で学ぶ会計、組織、経営科学、マーケティング、生産、財務等の諸分野における概念や技能を駆使した企業間戦争の展開を通じて、参加者は経営の各分野間の協調の重要性とマネジメントの役割についての認識を深めることができます。
数日間で行われる、数年分相当の模擬経営は戦略策定の場であり、組織生成過程の体験の場であり、経営管理制度構築の場でもあります。また、組織における人間行動の本質を見る機会にも遭遇することになります。

オリエンテーション合宿

1年次の4月、入学式の翌日から行われる5泊6日の合宿です。同期の仲間や教員とほとんど初対面で行われる合宿によるオリエンテーションは、本研究科の勉強に浸っていく絶好の機会です。日常と同じ時間割構成でグループディスカッションとクラスディスカッションが進み、その間にガイダンスや顔合わせ親睦会も行われます。夜は毎晩グループ室で予習に励み、翌日に備えます。時間に追われる大変なスケジュールですが、こうしてビジネススクールの生活に慣れていきます。様々な職場や環境から入学した、年齢も立場も違う学生同士が、1つのビジネススクールに集い、意識付けを行うための重要な導入合宿です。

ゼミナールと修士論文 - 半学半教を実践するゼミナールで、さらに専門を極める。

慶應義塾の「半学半教」の伝統を最も色濃く受け継ぎ、2年次の学びの中核に位置づけられるのがゼミナールです。KBSのゼミナールでは、少人数による、密度の濃い議論を通じ、自ら問題を発見し最先端の理論や技法を駆使し問題解決を図る、といった形で修士論文の執筆が行われます。

MBA課程の後半には高度な専門科目を選択履修するほか、本研究科内のゼミナールから1つを選んで所属し、各専門分野で研究者として高く評価されている指導教員の助けを得ながら修士論文を完成させます。

各ゼミナールの定員は概ね4〜7名であり、マスプロ教育では得られない非常に濃い密度のインタラクションが可能です。少人数ゆえに、修士論文の内容をめぐる議論に加え、主に経営技法を扱う通常のクラスではなかなか掘り下げられない世界観や歴史観、あるいは人生観、さらには文化と教養などについても話し合う機会が珍しくありません。また、ゼミナールの先輩後輩のつながりも強く、在学中に限らず修了後も互いの成長の刺激となる貴重な人脈を形成することができます。

課程修了の認定および学位の授与

修士課程MBAプログラム修了の要件は、2年間在学して、各科目群(基礎科目、専門科目、特殊講義、演習)について本研究科の定める履修条件を満たし、所定の単位を修得し、さらに論文の審査に合格することです。上記の要件を満たした者に対し、修士(経営学)/Master of Business Administrationの学位が授与されます。

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