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第54回 高等経営学講座 開催報告

2009年7月27日(月)~8月4日(火)(8泊9日)帝国ホテル大阪にて第54回高等経営学講座を開講しました。1956年に慶應義塾大学がハーバード大学ビジネス・スクールと提携して開設したトップ・マネジメントのための「高等経営学講座」を、毎夏、ハーバード大学ビジネス・スクール等海外の諸大学から第一線級の講師陣を迎え開講してきました。今回の第54回講座までにその受講者は3,700名を越えています。

講師陣

Sunil Gupta 教授
Edward W. Carter Professor of Business Administration and Head of the Marketing Department at Harvard Business School

梁瀬 行雄
YANASE, Ikuo
オリックス株式会社
取締役兼代表執行役社長・グループCOO

谷井 等 氏 
TANII, Hitoshi
シナジーマーケティング株式会社
代表取締役

島  樹
SHIMA, Tateru
北京パラリンピック 日本選手団競泳トレーナー
医療法人良仁会西村外科 理学療法士

KBS講師陣

第54回目の講師陣として、ハーバード・ビジネス・スクールのSunil Gupta教授、オリックス株式会社 取締役兼代表執行役社長グループCOOの梁瀬行雄氏、シナジーマーケティング株式会社 代表取締役 谷井等氏、北京パラリンピック 日本選手団競泳トレーナーの島樹氏をお迎えしました。

梁瀬行雄氏からは「企業体質の強化と事業の再構築」、谷井等氏からは「ベンチャー企業におけるビジネスモデルの変遷」というテーマで、それぞれ既存の経営環境や構造に基づきつつ自由に事業展開を模索し、頑健なビジネスモデルを構築する戦略を、そして島樹氏からは「ビジネスマンにおこりやすい腰痛・肩こりとその予防」について、演習を含むご講演を頂きました。

「激動する経営環境下でのビジネスモデルの再検討」

今回のセミナーのテーマ「激動する経営環境下でのビジネスモデルの再検討」は、サブプライムに端を発した世界同時金融市場暴落を背景とした厳しい環境下で、ビジネスモデルを再検討し、企業戦略・事業戦略を再構築する必要があるのではないか、という問題意識に立脚しています。
2009年5月に就任した清家新塾長が「実学の精神に立ち返る」と題した講演を行い、ハーバード・ビジネス・スクール教授のSunil Gupta教授の講演「難関突破戦略の構築」が、セミナー全体を華々しく締めくくりました。

参加者からの声

  • 使用したケースは各分野(生産、会計、財務、組織・マネジメント、情報・意思決定、経営環境)の多岐に亘っており、大変参考になった。
  • ケースの主人公である人物が登場し、生の声が聞けたことがためになった。
  • ベンチャー企業の一線で活躍する経営者の苦労話が聞けてよかった。
  • Gupta教授の2つのケースは、最後のまとめを含め分かりやすく、多くの知見を得られた。
  • 夜の自習時間には厳しいものがあるが、久しぶりに集中して勉強できた。
  • 全体的に様々な業界のケースが網羅されており、集中講座として優れている。
  • KBSの小幡績准教授の講演で、大きな視点での経済理論は秀逸と感じた。
  • 時宜にかなったテーマであり、科目等の構成、時間割も適正だった。

高等経営学講座とハーバード大学


清家 篤塾長とSunil Gupta教授の対談の様子

1956年に第1回を開講したKBS高等経営学講座は、1962年に正式創立をみたビジネス・スクールに6年先立つ歴史を持ち、本年で54回目を迎えました。当セミナーは、第5回までは、「ハーバード高等経営学講座」、第6回から第16回までは「慶應ハーバード高等経営学講座」とセミナー名に「ハーバード」が冠されていましたが、第17回以降は、慶應義塾大学ビジネス・スクール(KBS)開催する「高等経営学講座」となり、現在に至っています。