イベント

震災復興チャリティ ケース・メソッド授業

開催概要

2011年3月11日に日本を襲った東日本大震災から、もうすぐ一年が経とうとしています。震災にて亡くなられた方々に衷心より哀悼の意を捧げるとともに、一日も早い被災地の復興と、被災された方々の生活の再建をお祈り申し上げます。

震災から一年が過ぎても、被災地の生活や経済の状況は今もなお厳しく、資金、物資、人材、技術などさまざまな支援が必要とされる状況が続いています。また、その他の国内エリアにおいても、エネルギーやサプライチェーンにおける課題が明らかになり、近い将来関東を直撃すると言われている地震への備えも急がれています。企業活動でも日常の生活でも、万が一の事態への対応策が広く問われています。

KBSではこれまでの50年の歴史の中で、こうした有事のマネジメントについても、さまざまな研究と教材開発を進めてまいりました。この知見を少しでも日本国内で活動するビジネスパーソンの方々とシェアし、東日本大震災からの復興をサポートし、また未来に向けてリスク対応を深く考えるため、この度、震災復興チャリティ ケース・メソッド授業を行います。

当日は、「有事対応」および「企業再生・復興」に関連するKBSオリジナルケースを用いたケース・メソッド授業を開講します。必ずしも震災そのものをテーマにしたケースだけではありませんが、組織が突然のリスクに直面した際に、ビジネスリーダーがどのように振舞い、どのように再生や復興を考えていくべきかを、経営実務とリーダーシップの両面から掘り下げ、参考となる気付きが得られる場となるよう、願いを込めて企画いたしました。

また、当日は受講料を無料とし、代わりに受付にて義援金(1講座あたり1万円)を申し受けたいと考えております。義援金は、全額日本赤十字社へ寄附させていただく所存です。

震災からちょうど1年というこの時期に、あらためて被災地に想いを馳せ、万が一の状況への備えを確認していただく機会にしたいと考えています。ケース討議を通じた双方向のディスカッションで、考えを深めていただけることと思います。週末ではありますが、皆様のご参加をお待ちしております。


※席数に限りがございますので、お早めにお申し込みをお願いいたします。

ケース・メソッド授業の効果を最大化するために、予習(ケースの事前熟読)をお願いしております。あらかじめご理解をお願いいたします。予習方法の詳細は、ケース教材の送付時に併せてご案内いたします。

受講対象者

ビジネスパーソン、学生(一般参加可能)

日 程

2012年3月3日(土)、4日(日)の2日間(計4講座)のうち、1講座よりお申し込みいただけます。

会 場

慶應義塾大学ビジネス・スクール 日吉キャンパス協生館4F
東急東横線 / 目黒線 / 横浜市営地下鉄グリーンライン 日吉駅より徒歩約1分

定 員

1クラスあたり 60名(先着順)

参加料

無料
但し、受講料の代わりに、1講座あたり義援金として1万円を申し受けます。
(義援金は、日本赤十字社を通じ、全額被災地へ寄附させていただきます。)

申込方法

ページ下部のメールフォームよりお申し込みください。(2012年2月26日締め切り)
※締め切り後の申込みについては担当までお問い合わせください。

開講スケジュール

3月3日(土)午前の部

震災から立ち上がる企業再生マネジメント①(ガバナンス)
講師:小幡績(慶應義塾大学大学院経営管理研究科准教授)
「東京電力株式会社」
※本ケース教材は外部公開しておりません。お申し込み確認後、お送りいたします。

2011年3月。福島第1原子力発電所で事故が起きた。事業者である東京電力は各方面から批判を浴びた。しかし、そもそも原子力発電という国家的な事業における公益セクターの民間企業の役割とは何であろうか。その責任、権限、組織形態、政府との関係、規制は本来どうあるべきだったのか。そして、東京電力、電力会社の企業文化はリスク管理などにおいてどのような影響を持ったのか。電力業界の歴史も振り返る中で考える。

3月3日(土)午後の部

有事対応のリーダーシップと意思決定①(情報・意思決定)
講師:大林厚臣(慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授)
「八甲田山雪中行軍」
お申し込み確認後、ケース教材をお送りいたしますので、リンク先URLよりご購入いただく必要はございません。

日露戦争を二年後に迎えることになる1902年、弘前第31連隊の一隊は厳冬期の雪中行軍演習に出発する。しかし八甲田山の手前で天候が崩れ、山を越えて来るはずの青森第5連隊の一行も現われない。極限状況下で指揮官に迫られる一連の判断を通じ、リーダーとして状況をどのように解釈し、周囲とどのように連絡を取り、組織のためにいかなる意思決定をすべきかを考察する。

3月4日(日)午前の部

有事対応のリーダーシップと意思決定②(組織・マネジメント)
講師:高田朝子(法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科教授)
「聖路加国際病院-地下鉄サリン事件への対応-」
お申し込み確認後、ケース教材をお送りいたしますので、リンク先URLよりご購入いただく必要はございません。

1995年3月20日に生じた地下鉄サリン事件では、非常に多数の被害者が助けを求めて聖路加国際病院に殺到した。当初原因不明の中毒患者であふれた院内では、急速に医師、看護婦、事務スタッフらの適格な連携プレーが形成された。原因物質がサリンと判明した後は、そのチームプレーがますます効果を発揮し、初日の患者総数640人、一週間で1410人への救急対応を可能とした。非常時の緊急体制を組織するまでの工程をひも解き、現場でのチームプレーの精度が増していった状況を分析するとともに、ビジネス企業の組織に置き換え、検証する。

3月4日(日)午後の部

震災から立ち上がる企業再生マネジメント②(企業再建)
講師:太田康広(慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授)
「東北製造加工株式会社」
お申し込み確認後、ケース教材をお送りいたしますので、リンク先URLよりご購入いただく必要はございません。

東北製造加工株式会社は宮城県仙台市に本社を置き、液晶ディスプレイに必要なガラス基板の加工を事業としている。2011年の3月11日の東日本大震災にて、工場に大きな打撃を受け、財務状況が急激に悪化し倒産の危機にある。また、近年においても業界構造の変化への対応が遅れ、事業改革・事業再生が必要である。財務諸表の綿密な分析を通し、経営者が、どのような戦略の基に、何を、どのような優先順位で行っていけば良いのかを議論する。(本講座では財務諸表の読み方は既知とし、会計基礎に関する解説は行いません。

タイムテーブル

午前の部

9:00~9:30 受付
9:30~10:00 開会挨拶、オリエンテーション
10:00~11:15 グループディスカッション
11:15~11:30 休憩
11:30~13:00 クラスディスカッション、ラップアップ

午後の部

12:30~13:00 受付
13:00~13:30 開会挨拶、オリエンテーション
13:30~14:45 グループディスカッション
14:45~15:00 休憩
15:00~16:30 クラスディスカッション、ラップアップ

申込方法

以下のメールフォームよりお申し込みください。(2012年2月26日締め切り)
※締め切り後の申込みについては担当までお問い合わせください。

参加申込フォーム

お問い合わせ

慶應義塾大学ビジネス・スクール
担当 平田(ヒラタ)/小寺(コデラ)/倉田(クラタ)/町田(マチダ)
Tel:045-564-2440 Fax:045-562-3502
E-mail: seminar@kbs.keio.ac.jp