分析的会計研究(会計の数理モデル分析)を専門としている。
主な研究テーマは、コーポレート・ガバナンスとディスクロージャー、企業価値評価(バリュエーション)である。
コーポレート・ガバナンスについては、主として、戦略的監査論の分野を研究している。
戦略的監査論は、単一個人意思決定理論ではなく、ゲーム理論の枠組みで会計監査を分析する分野である。
特定の法律上の規定や監査基準を変更すると、企業の経営者や監査人の行動にどのような影響が生じるのかが主な関心対象である。
企業価値評価の分野では、残余利益についての線形情報動学や、利益や自己資本、
アクルーアルの動的特性を仮定し、それにもとづいた企業価値評価モデルの構築に関心がある。
組織における人(=人的資源)の活用について研究しています。
新しいビジネスや社会の変化へ対して受け身な人材マネジメント、企業・社員間の労働取引の悪化、それに伴う報酬・能力開発・労働意欲の長期的低下、結果として国際的にかなり低くなってしまった労働生産性など、現在日本組織の人事管理には多くの問題があります。
その解決のために、各企業には①自らの組織における人事課題の正確な認識(問題設定)、②組織の価値観・目的に基づいた人材政策(ポリシー)の策定、③それを実現する管理のしくみ・手法(マネジメント)について、自力で立案する組織能力が求められています。
面白い仕事をつくり、働く人の能動性を引きだす組織のあり方について考えています。
日米中の三か国で学び、三つの博士学位を持ち、企業倫理と経営戦略を専門とし、哲学、経営学、経済学等の多分野にわたる学際的な研究を旨とし、定性及び定量の両面から研究を行っています。大学教員になる以前は、日本の大手電機メーカー及び大手SIerにて、海外事業推進を統括し、現地法人の上級管理職として海外赴任するなど、グローバルなビジネス環境の最前線で実務に携わりました。そうした経験に基づき、理論のみならず、現場での実践を取り込んだ研究・教育を心がけています。「青は藍より出でて藍より青し」を教育者としての最大の目標にし、常に最先端の学術研究成果や知見を可能性に満ちた学生たちに還元することに注力しています。