受講者の声

第60回高等経営学講座に参加して

野田 義夫 氏(第60回受講) 
株式会社クレハ 企画本部本部長

日系の素材産業にとっても、今後、市場の需要拡大が期待出来る新興国をはじめとするグローバル市場に、競争熾烈な事業環境の下、変化のスピードに対し如何に革新的な事業戦略を展開していくかが重要課題となっている。当社も同様の状況に直面しており、素材メーカーとして技術差別化を図りながら、頑強な参入障壁を創設すべく、変化に対して常に挑戦する経営姿勢が求められている。このような会社を取り巻く環境の下、意思決定のためのプロセス形成をどのように図っていくか、既述課題の解決のヒントを得ること等が、KBS講座の受講目的であった。

KBS講座の中では、限られた時間と情報を与えられ、自分達がケースメソッドの企業の経営トップであったらどのように意思決定するかを、臨場感あふれる状態で集中的に考えることが出来たことは、実際の経営において修羅場を経験出来たのと同様の価値があるものと感じた。更に、自分では考え及ばなかった発想がグループとクラスの討議を通じて提起されたこと及び実践的なビジネス手法を学べたことが、大いに刺激になり有意義であった。

本講座で得たこととしては、「成功している企業は業績が良い時でも将来に備え常に変革に挑んでいること」、「人財育成にあたっては任せないと育成しないという最大のリスクをとることになること」等が挙げられるが、自社の経営にあたっても、これらを教訓として位置付け、積極的に推進すべく展開を図っていきたいと考えている。

第59回高等経営学講座に参加して

姫野 昌治 氏(第59回受講) 
株式会社大分銀行 取締役頭取(代表取締役)

少子化や若者の都市への移住等による生産年齢人口の減少は、高齢化問題とともに、これからの地域経済に様々な課題を提起していくことになるが、現状においても、後継者不足等で事業継続を断念する地域中小企業は後を絶たない。また、われわれ地域金融機関を巡る経営環境も、長期に及ぶ低金利政策に伴う収益低下傾向から脱却できず、日増しに厳しくなっている。
グローバル化やICTの急速な進歩と普及、広がる規制緩和、そして人口減少等、かつて経験しなかった幾つもの環境変化や構造変化に適応していくには、これまでの知識や経験だけでは解決が難しくなっている。しかし、抱えている課題は多い一方、職務がら休日の付き合いも外せないことから、じっくりと勉強する時聞が取れない。そのような中、KBSの本講座を知り、かかるジレンマを吹き飛ばすために思い切って参加した。
ポーターの「競争戦略論」等の経営書はこれまで読んではきたものの、本講座のようなケースメソッドによる企業分析、戦略立案など、より実践的な活用や応用について学べたことは有意義であった。また、ケースを材料にグループ議論を重ねたり、他グループや講師の意見を拝聴する中で、自分では発想できなかった様々なアイデアは大いに参考になった。
今、日本の多くの企業は変革を求められている。経営を変えるにはリスクが高まる。しかし、変えなければさらにリスクは高まる。本講座で得た経験を自社の経営に生かすべく、積極的に行動していきたい。

知的な議論の体験的学習を初体験

塩野 秀作 氏(第58回受講) 
塩野香料株式会社 代表取締役社長

2013年7月26日から9日間、帝国ホテル大阪で開催の第58回高等経営学講座に参加しました。
2つの会社の社長を兼務していた私は、日々、業務に追われ、経営の勉強はせず仕舞でした。そのような中、6年前に大病で長期入院、その際人生を振り返って、経営の勉強の必要性を強く感じ、各種セミナーに積極的に参加してきました。2013年になって第58回高等経営学講座の案内が届き、繁忙期ではない時期に開催だったので、受講を決めました。
受講者は80名で10グループに分かれ、前日に翌日授業の教材を読み込みます。グループ・ディスカッションでは自分が気づかなかったことに気づかされました。そして、授業は、講師による数々の質問に受講者が答えていく形で進行し、さらに議論を深めていくという知的な議論の場でした。こういう体験をもっと早くしたかった。頭は疲れるが知的な興奮状態が続いた9日間でした。
授業日の午後3時前後に、頭と身体の疲れをほぐしてくれる20分間の体操が組まれ大好評でした。同じグループになった皆さんは、業種も異なるし、年齢・役職も様々でしたが、何か戦友のような仲間意識が生まれ、年内には同窓会をする予定です。数々の経営事例を具体的に学習できたことや、友人ができたことは、得難い体験でした。必ずこれからの経営に役立つと確信しています。講師の先生方、事務局スタッフの皆さん、そしてホテルスタッフの皆さんに感謝しております。

自分では考え付かないような発想や物事の見方がある

山岸 匠 氏(第57回受講)
クオール株式会社
コーポレートコミュニケーション部 執行役員 部長

私は2012年7月26日から8月3日にかけて帝国ホテル大阪で開催された、高等経営学講座に参加しました。
89名の参加者が10グループに分かれており、私のグループは8名だったのですが、様々な業種から来られた方々でしたので、非常に刺激をうけました。
セミナーの期間については、「もっと新しいことを学びたい」という思いが強くあり、それほど長いとは思いませんでした。中村教授担当のエーザイさんの中国に関するケースは非常に身近に感じましたし、様々な業種に関わるケースを使いグループディスカッションが盛り上がる中で、「自分では考え付かないような発想や物事の見方がある」という気づきがありました。
毎日午後5時20分にクラスが終わり、夕食後から午前1時、2時くらいまでグループで、或いは自分の部屋で翌日のケースを読む、というサイクルでした。たまたまロンドンオリンピックが開催されていましたが、勉強のかたわらオリンピックも気になり、本当に寝不足になりました。
同じグループの方々とは、セミナーが終わった後もみんなで集まっています。9日間という長い期間を共に過ごすことで、非常に深いつき合いになれます。

PAGE TOP