高等経営学講座は、毎年夏ハーバード・ビジネス・スクール 等海外の諸大学から第一線級の講師陣を迎え開講しております。 2023年7月9日(日)~7月15日(水)〔7泊8日〕帝国ホテル大阪 にて、第68回高等経営学講座を開講しました。
Robin Greenwood
ハーバード・ビジネス・スクール教授
GEORGE GUND PROFESSOR OF FINANCE AND BANKING
ANNE AND JAMES F. ROTHENBERG FACULTY FELLOW
SENIOR ASSOCIATE DEAN FOR FACULTY DEVELOPMENT
井上 哲浩/ 太田 康広/ 大林 厚臣/ 岡田 正大/ 後藤 励/ 齋藤 卓爾(副主管)/ 坂下 玄哲/
坂爪 裕/ 清水 勝彦/ 高橋 大志/ 武田 史子(副主管)/ 中村 洋(主管)/ 林 洋一郎
第68回高等経営学講座は、2023年7月9日(日)から7月15日(土)まで7日間の日程で開催されました。今回は、2019年以来4年ぶりに全面的な対面開催となりました。受講を検討いただいた時期には新型コロナウイルス感染でオンライン開催の懸念があったにもかかわらず、19業種・37社のトップ層60名の方々にご参加いただきました。
また、新型コロナウイルス感染症の感染者数が緩やかに増加する中、開催前には、途中で体調不良になる受講者の方がいらっしゃるのではないかと心配しておりましたが、全日程、お一人も欠席されることなく、全員が全ての日程で、非常に活発な議論を行うことができました。
今回のテーマは「激動する外部環境変化を『勝ち残る』ための経営イノベーション」でした。ケース・ディスカッションは、初日から、会計管理および生産政策の2つの分野のケースが題材として取り上げられました。その後も、経営環境、マーケティング、総合経営、組織マネジメント、財務管理、情報・意思決定と、企業が経営を行う上で重要な合計8つの分野にわたって、毎日2つのケース教材を使ったディスカッションが行われました。
最後の3日間は、ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)のRobin Greenwood教授が登壇されました。HBSの先生が来日され、対面でケース・ディスカッションが行われるのも4年ぶりです。Greenwood教授は、行動ファイナンスと金融制度論で分野の世界的権威であり、ファイナンス分野での代表的なケース「カー・マギー」と、最先端のケース「テスラモーターズ2021年:激化する競争」をとおして議論されました。最終日には「株式市場のバブルと金融市場の予測可能性」というテーマで、過去から現在までのバブルの分析と今後についてレクチャーをいただくとともに、受講者の皆様と活発な質疑応答が行われました。
また、参加者同士のネットワーキング構築ならびに交流の促進のため、毎日のケース・ディスカッションに加えて、初日には名刺交換会が、6日目には終講パーティがそれぞれ行われました。限られた時間ではあったものの、参加者同士の活発な交流に会場が賑わいました。
第68回高等経営学講座 主管 中村 洋