第58回高等経営学講座 開催報告

高等経営学講座は、毎年夏、ハーバード大学ビジネス・スクール等海外の諸大学から第一線級の講師陣を迎え開講しております。2013年も7月26日(金)~8月3日(土)(8泊9日)帝国ホテル大阪にて、第58回高等経営学講座を開講しました。

招聘教員

Felix Oberholzer-Gee 氏
ハーバード・ビジネス・スクール 教授

清家 篤
慶應義塾塾長

藤森 義明 氏
株式会社LIXILグループ
取締役 代表執行役社長兼CEO

 青井 倫一 氏
明治大学大学院グローバル・ビジネス研究科教授
慶應義塾大学 名誉教授

KBS講師陣

浅川 和宏 池尾 恭一 磯辺 剛彦 井上 哲浩 大藪 毅 岡田 正大
小幡 績 小林 喜一郎 清水 勝彦 田中 滋 中村 洋 山根 節

「変革期における経営革新」

第58回高等経営学講座では、異なる業種業界のトップ層の80名の方々に、「変革期における経営革新」をテーマとし、熱く議論していただきました。

初日は開講式、清家篤塾長の講演で幕開けし、2日目から4日目までは毎日2つのケースのディスカッションを行いました。

5日目は講演日で心機一転。まず、株式会社LIXILグループの藤森義明氏より、「LIXILのグローバル化に向けた取り組み」と題するご講演をいただき、続いて青井倫一名誉教授より「ノイズとシグナルそして戦略デザイン」と題するお話がありました。両氏の、多くの示唆に富むご講演は受講者を魅了しました

6日目から8日目は引き続き毎日2つのケースのディスカッションを行いました。受講者の皆さんはすでにケース討議に慣れ親しみ、深い議論が展開されました。

7日目から教鞭を取ったFelix Oberholzer-Gee教授は、ハーバードビジネススクールで経営戦略等のクラスを担当しています。「戦略的トレードオフの重要さ」、「有能な人材が戻ってきたい職場環境の重要性」など、有意義な示唆をご提供くださいました。また、KBS教員担当のどのクラスも議論が盛り上がり、「新興国進出における戦略的意図の重要性」(岡田准教授)、「ITによる直接的顧客接点の強み」(中村教授)、「技術の価値変換のマーケティングの重要性」(井上教授)をはじめ、多くの知見が、豊富な事例に基づいて導出されました。最終日には終講式を迎え、和やかな雰囲気で9日間のセミナーを終えました。

第58回高等経営学講座 主管  浅川 和宏 教授

受講者の声

講義の合間に、簡単な体操でリフレッシュ

セミナー全般

  • 講師と受講者の皆さんのレベルが高く、非常に刺激的であった。
    • 内容が盛り沢山だったが、宿泊型セミナーだったので、勉強に集中することができた。
    • 双方向型授業で非常にエキサイティングだった。内容にのめり込む事ができた。

 Felix Oberholzer-Gee 教授担当授業について

  • トレードオフの説明が分かりやすかった。
  • 補完的関係の重要性を、ロジックとして学べたことが有意義だった。
  • 日本的な経営にはない驚きと深さを学べた。

 KBS教員担当授業について

  • ビジネスモデルの多様性が理解できた。また、内容が興味深く、講義もロジカルに展開され、納得感があった。
  • 経営のダイナミズムとスピード感、目標の重要性が理解できた。
  • マーケティング戦略の良し悪しが、業績にどのようなインパクトを与えるかを学んだ。

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