第60回高等経営学講座 開催報告

第60回高等経営学講座 開催報告

高等経営学講座は、毎年夏ハーバード・ビジネススクール 等海外の諸大学から第一線級の講師陣を迎え開講しております。 2015年7月26日(日)~8月3日(月)〔8泊9日〕帝国ホテル大阪 にて、第60回高等経営学講座を開講しました。

招聘教員

Andrei Hagiu
ハーバード・ビジネス・スクール准教授

斎藤 英明 
アクサダイレクト生命保険株式会社 
代表取締役社長

 清家 篤
慶應義塾長

KBS講師陣

浅川 和宏磯辺 剛彦 井上 哲浩太田 康広大藪 毅(副主管)岡田 正大小幡 績小林 喜一郎(セミナー主管)坂下 玄哲坂爪 裕清水 勝彦中村 洋 村上 裕太郎(副主管)

「変化とスピードの時代を先導する戦略イノベーション」

1956年にスタートした第1回の高等経営学講座から数えて、本年は本講座の記念すべき第60回という節目の年に当たり、近年では最も多い98名の参加者を得て、7月下旬から大阪で開催されました。

今回の高等経営学講座では「変化とイノベーションの時代の戦略イノベーション」というテーマのもと新ケース教材も多く、新興国市場開拓、ICT革命と企業戦略、変化するマクロ経済環境と企業の方向性、新製品・ビジネスモデル開発、高齢化社会と変化する労働市場における日本的雇用の在り方、新たな環境下でのリーダーシップのあり方、等のタイムリーなイシューが取り上げられ、未来志向の活発な議論が行われておりました。

セミナー後半では、ハーバード・ビジネス・スクールより招聘した新進気鋭のアンドレイ・ハジウ准教授が日本で初めて授業を行いました。ハジウ准教授は日米欧で研究経験があり、またMulti-Sided Platforms (≒マーケットプレイス)研究の第一人者です。ICTがサービスやソフトの分野のみでなく、製造の世界にもIoT(モノのインターネット)という形で大きく影響を及ぼすようになった今、まさに准教授の研究とケースは時宜にかなったものとして、参加者の関心も非常に高かったようです。実際Amazon, eBay, Google, Rakuten, Facebookといった著名企業に加え、UBER, Airbnb, Intuit QuickBooks, CARVANAなどの新事例を取り上げた講義も行われ、同セミナー直後に慶應三田キャンパスで開催された講演会も含め、大きな反響を呼びました。

今後ともKBS高等経営学講座は、世の中の大きな流れを注視し、未来志向的なテーマを取り上げていくつもりです。

第60回高等経営学講座 主管 小林 喜一郎

受講者の声

講義の合間に、簡単な体操でリフレッシュ

セミナー全般

  • 時間的な負担は大きいが、短期集中的に頭を切り替えて刺激を得るには良い機会と思う。
  • ハーバードビジネススクール教員の講義もあり、非常に良かった。
  • 社外人材(異業種)との交流や意見交換が、大いに刺激になった。
  • 日常業務に埋没していると視野が狭くなるが、一定期間業務を離れゼロベースで仕事を見直す良い機会となった。
  • ケースメソッドは、講師の解説が的を得ており、インタビュー結果も踏まえられていて、非常に参考になった。
  • 午後の体操は、疲れた心身のリフレッシュに非常に効果的であった。
  • テーマが多岐に亘っており、飽きさせない工夫が良かった。

 Andrei Hagiu准教授担当授業について

  • ロジカルで分かりやすく、色々考えさせられた。
  • 論点が明確で集中でき、分かりやすかった。
  • 自分の解答と、教員のsuggestionが全く違っていた。
  • マーケットプレイスの概念に、初めて触れることができた。
  • 新しいケースが勉強になった。実際のビジネスに役立つ。
  • 授業の進め方、課題提起等が素晴らしい。これぞ、ケーススタディという感じがした。
  • セールスチャネルのベーシックな部分も含め、新しい視点のケースで、新しい気付きが多かった。

 KBS教員担当授業について

  • 高齢化問題で方向性が不明なのが医療・介護であることが、論理的に理解できた。
  • 経済動向のマクロを、体系的に再認識することができた。
  • 身近なコンビニの裏側にある、各社ビジネスの厳しい競争について興味深く学ぶことができた。
  • マーケティングの基本的な考え方が、分かりやすかった。
  • 組織のあるべき姿を、考えることができた。
  • 身近なテーマを用いて、水平/垂直の戦略立案の事例を学ぶことができた。
  • 経営の本質と、日本企業の強みが学べた。
  • 様々な角度から検討する視座を、与えられた。
  • 日本人がよく陥りがちな過ち、すなわち、マネジメントとリーダーの違いが分かった。
  • 結論が非常にシンプルで、印象的だった。
  • 市場参入する際、生態系そのものを作り上げていくという戦略が面白かった。
  • ケースの分析方法、内容がクオリティ高い。
  • 人材育成とリーダーシップについて、考えを深めることができた。
  • 事業を展開していく上で、大切な視点、ポイントを知ることができた。

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