第62回高等経営学講座 開催報告

高等経営学講座は、毎年夏ハーバード・ビジネススクール 等海外の諸大学から第一線級の講師陣を迎え開講しております。 2017年7月26日(水)~8月3日(木)〔8泊9日〕帝国ホテル大阪 にて、第62回高等経営学講座を開講しました。

招聘教員

Felix Oberholzer-Gee
ハーバード・ビジネス・スクール教授

出雲 充
株式会社ユーグレナ 代表取締役社長

KBS講師陣

浅川 和宏 太田 康広(セミナー主管) 大林 厚臣 岡田 正大 小幡 績 小林 喜一郎 坂下 玄哲(副主管) 坂爪 裕 清水 勝彦 中村 洋 村上 裕太郎(副主管) 余田 拓郎

異なったアイディアに触れて自社にヒントを持ち帰る

第62回高等経営学講座は、「日本企業復活の戦略をどう描くか」をテーマに、2017年7月26日から8月3日まで、帝国ホテル大阪で開催されました。54社の経営幹部や経営幹部候補の方、90名にご参加いただきました。

開講式のあと、働き方改革をテーマに、長時間労働是正を議論し、2日目からは、経営戦略、マーケティングなど、さまざまな分野・業種を対象としたケースにもとづくディスカッションを1日2ケースずつこなしていきました。日々のプログラム自体は夕方には終わりますが、受講者は毎日深夜まで翌日の予習をされていました。

7月30日には、株式会社ユーグレナの出雲充社長にご登壇いただきました。バングラデシュでの体験、大学でのミドリムシとの出会い、起業後も500社に断わられ、ミドリムシの価値が認められてからは、一気に採用が拡大されて、時価総額約1000億円の東証一部上場企業を育て上げるまでのサクセス・ストーリーから、受講者は多くのことを学ばれたご様子でした。

最後の3日間は、競争戦略の専門家であるハーバード・ビジネス・スクールのFelix Oberholzer-Gee教授が加わって、UberやBuzzFeedといった近年の新しいビジネスを題材に、コスト構造が産業構造を規定する従来のビジネスの情況が、インターネットによるポジティブ・フィードバック効果によって、大きく変わっていった様子が議論されました。

今回の高等経営学講座の結論として、統一的な「日本企業復活の戦略」が見いだされたわけではありません。しかし、業種業態を超えたトップ・マネジメント層のディスカッション・交流の中で、具体的な「日本企業復活の戦略」は受講者の数だけ生まれたはずです。

第62回高等経営学講座 主管 教授 太田 康広

PAGE TOP